秋葉直人コーチ ランナーズコラム 02
ランナーズコラム 02 ランナーに多いケガとその予防法: シンスプリント(過労性脛骨骨膜炎)編 今回は、中・長距離ランナーに多いケガ、シンスプリント(過労性脛骨骨膜炎)についてお話をしていきます。シンスプリントとは、スネの内側にある脛骨という骨の周りにある骨膜に炎症が起こるケガの事をいいます。 はじめに、シンスプリントになる原因として次の事が挙げられます。 オーバーワーク 繰り返しのランニングを過度に行った場合に発症します。 練習を多く行う事で、ふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋)が委縮したり、足の内反動作や足首の底屈動作などで足首周りの関節も多く使われたりするため、後脛骨筋という筋肉にも負担がかかります。その委縮したふくらはぎや後脛骨筋、それを包んでいる筋膜が委縮した状態で繰り返しランニングを行う事で、付着部にある骨膜が引っ張られ、ストレスがかかり炎症を起こすのです。 運動環境 硬い地面を走ったり、起伏の多い道を走ったりすることは、ふくらはぎや後脛骨筋、足底筋、足首に負担がかかるため、柔軟性の低下につながります。 また、薄いシューズや履き潰したシューズは、ふくらはぎや足底筋に負担がかかるためシンスプリントの原因になります。ソールの柔らかすぎるシューズも足首を過度に使ってしまうのでよくありません。 次に