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動脈硬化、高血圧、糖尿病を引き起こすゴースト血管とは!?
オジサンはストレス過多で血管病を招く
先日、「オジサンの曲がり角に関する調査(新田ゼラチン調べ)」という興味深いデータが報告されました。その調査によると、40〜50代のオジサン世代は「性格が丸くなった」など自身をポジティブに見ている反面、子どもや妻世代からは「若者の批評をする」などネガティブな印象を持たれているなど、両者の間に大きな隔たりがあることがわかりました。
さらに周囲が思っている以上に、オジサン世代は慢性的な疲労やストレスを感じているものの、自身の健康意識は非常に低いことが判明。この状況は非常に危険です。
ストレスが強いと、血管を収縮させる交感神経の作用が強くなり、血圧は上昇します。また、アドレナリンやコルチゾールなど、血圧や血糖値を上げるホルモンも分泌。血管は大きなダメージを受け、「ゴースト血管」が増加してしまうのです。
ゴースト血管とは、毛細血管が傷つくことで血流が低下し、やがて血液が流れなくなって消失してしまう血管のこと。ゴースト血管の増加は、血管病を引き起こす原因になると考えられています。
今夏は、全国各地で記録的な猛暑となりました。酷暑の疲労が蓄積された中で、気温がだんだん下がってくると心配されるのが血管や血液の病気です。寒くなると、体内の熱を外へ逃さないように血管が収縮し、血圧が上昇します。さらに、血圧・血糖値は季節変動があることが知られ、冬になると上昇しやすくなることがわかっています。高血圧や高血糖を放置すると、脳梗塞や心筋梗塞といった血管の大事故によって、命を落とす危険も高まります。
ゴースト血管も、寒さで血管が収縮して血流が悪くなる冬に起こりやすくなります。血管がゴースト化していくと、栄養が体のすみずみまで行き渡らず、老廃物も蓄積されるという悪循環が起こり、冷え、むくみ、肌荒れや、全身の老化まで招く可能性があります。
血管の老化・ゴースト化を防ぐために、循環器専門医の私がおすすめしたいのが「コラーゲン」の補給です。コラーゲンはたんぱく質の一種で、血管の材料であり、血管を強くしなやかにして若返らせる働きも確認されています。コラーゲンは、数あるたんぱく質の中でも「プレミアム(上質)なたんぱく質」なのです。
コラーゲンは豚足や鶏の皮などに含まれますが、それらを毎日摂取するのは現実的ではなく、消化吸収もよくありません。そこで、私がおすすめしたいのが「コラーゲンペプチド」での補給です。
コラーゲンペプチドは、体内での吸収が速いのが特長です。コラーゲンペプチドが体内に入ると、全身の細胞に指令を出し、血管をはじめ、筋肉や骨、内臓、肌などの若返りが促進されます。
コラーゲンペプチドで動脈硬化が改善
コラーゲンペプチドで、動脈硬化を改善することができるか、脈波伝搬速度の比較試験が行われました。脈波伝搬速度とは、心臓から押し出された血液によって生じた拍動(脈)が手や足に届くまでの速度のこと。血管が硬いほど、そのスピードは速くなり、動脈硬化が進行していることを表します。
健康な高齢者70人をコラーゲンペプチド、プラセボ(偽薬)の2群に分け、それぞれ90日間摂取してもらいました。その結果、コラーゲンペプチド群の脈波伝搬速度が有意に改善。血管を若返らせて、動脈硬化を改善する働きがあることが証明されました。
高血圧を発症させたラットにコラーゲンペプチドを与えた試験では、摂取後2週めから血圧の上昇が抑制されました。血圧を高めるアンジオテンシン変換酵素(ACE)の作用を、コラーゲンペプチドが抑えたと考えられます。
私は、愛媛大学の抗加齢・予防医療センターに来院される患者さんに、コラーゲンペプチドをとることをすすめ、高い血圧・血糖値が下がった人や、若々しくなった人が少なくありません。
健康意識が低く、ゴースト血管が増えやすいオジサン世代はもちろん、シニアから小さいお子さんにいたる家族みんなでコラーゲンペプチドを摂取し、全員で健康意識を高めてください