油はカロリーが高いので、ダイエットの敵!と思っていませんか?ダイエットに役立つ、油の取り方やおススメの油について最新情報を知り、生活に活かしましょう。
いい油はダイエットの味方
油はカロリーが高いので、ダイエットの敵!と思っていませんか?
ところが、近年の研究で油は敵どころか、ダイエットの大きな味方ということがわかってきました。さらに、油が健康増進に優れた役割を果たしていることもテレビなどでもよく紹介されていますね。
ダイエットに役立つ、油の取り方やおススメの油について、最新情報を知って生活に活かしましょう。
油のホント
ダイエットがうまくいかない理由のひとつに食事の量が減って1日の摂取カロリーが減少する、ということがあります。カロリーが減ると何が悪いかというと「代謝」が落ちてしまうんです。
そこで、ダイエット中は意外なんですが高カロリーの油を多めに摂ることで代謝を維持することが重要です。
油って太るんじゃないの?
いいえ、油では太りません。太るのは血糖値を上げる糖質です。糖質以外の栄養素は血糖値をあげないのでご安心ください。
油って体に悪いんじゃないの?
いい油を選べば、健康効果が得られます。
いい油の選び方
では、どんな油を選べばいいのでしょうか?
油は吸収されて、細胞膜に入ります。いい油をとって、細胞膜を健康に維持することで全身の健康につながります。
ダイエット中は、工夫していい油をとるようにがんばりましょう!
※胆汁の出が悪く、油を多く摂ると気持ち悪くなる方は、ご自身で量を調整してください。
おススメの油
青魚の油(オメガ3系、EPA・DHA)
なんといっても、イワシ、サバ、あじなどに含まれる魚の油が最もおススメ。
炎症を抑えたり、神経の発達、血管の維持などの働きがあります。
亜麻仁油、えごま油(オメガ3系)
血管の保護や、活性酸素を抑える働きがあります。
サラダや納豆にかけたり、スープにたらして多く摂る工夫をしましょう。
酸化しやすいから、遮光の小瓶で買うのがいいですね。
オリーブオイル(オメガ9系)
熱に強いので、炒め物はオリーブオイルがいいでしょう。
心臓病や脳卒中を減らす効果が認められています。
サラダや納豆にかけたり、スープにたらしてもOKです。
肉の油(飽和脂肪酸)
オリーブオイルと同じオレイン酸が多く、健康に有用です。
しかし、残留ホルモン剤や抗生物質などの問題もあるため肉に偏らないで、魚や豆もバランスよく食べましょう。
ココナッツオイル、MCTオイル(中鎖脂肪酸)
この油はすぐにエネルギーになるので、疲れた時に一口飲むといいでしょう。
認知症にもいいようです。便がゆるくなることがあるので、下痢気味の人は注意が必要です。逆に便秘の改善にも役立ちます。
※魚の水銀がカラダに蓄積され、健康問題になっています。サバより小さめの魚なら、妊婦さんでも問題ありません。
避けたほうが良い油
トランス脂肪酸
マーガリン、ショートニングなどに含まれていて、心疾患をはじめ、複数の健康被害が報じられています。
リノール酸(オメガ6)
必須脂肪酸ですが、現代人は外食や中食で摂りすぎていると言われています。
摂りすぎるとアレルギーを起こすことが知られています。ひまわり油、紅花油、大豆油など。
実施ポイント
油というと、炒め物かドレッシングくらいしか思いつきませんが
ちょい足しの工夫で1日の摂取量を上げることができます。
- お豆腐をオリーブオイルとお塩でいただく
- 納豆にたれと亜麻仁油を加える
- スープにMCTオイルをたらす
- 市販のドレッシングにオイルを加える
- 煮物にオイルをいれる
- おにぎりにオイルをプラス
- 野菜のオイル漬け
など、いろいろな食べ方に挑戦してみてください。
お料理にプラスする場合は、料理にもよりますが、ちょい足し1日量は、大匙2くらいをめどにしてください。
今まで油を避けていた人が、急に摂るようになると一時的にコレステロール値が上がることがあります。これは、肝臓でのコレステロール合成を抑える調整に多少時間がかかるからです。
長い目で見て、コレステロールは下がってきます。