着痩せコーデのポイントは、縦の線を出すこと、上半身にポイントをおくこと、手首や首回りを出すこと。40代、50代と年齢を重ねても、スッキリきれいに見えるファッションのポイントをお伝えします。
痩せて見えるファッションは重要
鏡に映る自分の姿が大事
鏡、毎日見ますよね。
お顔だけとか、全身とか。目から入る情報は脳に届き、様々な記憶を思い起こさせます。
太っちゃったな、イマイチだな、という思いを抱えていると、イマイチな思い出と結びつきやすくなります。反対に、痩せて見える洋服を着て、「自分で言うのもなんだけど、この洋服着ると痩せて見えるわ!」という思いでいると、過去に褒められた楽しい思い出がよみがえります。
それだけで、気分がアップ!よし、ダイエット頑張ろうって気持ちになれるものです。
気休めだと思いますか?
いえいえ、この「気持ち」がすごく大切なんです。
さらに、体重が変わらなくても、「あら、やせたんじゃない?」なんて言われると、さらにモチベーションが上がります!
鏡の前で、お腹をへこませたり、姿勢を良くして横からじっくりカラダを眺めて見てください。「これくらいへこんでたら最高なんだけどな~」とか「背中丸くなってたな~」とか、色んな気づきがあると思います。「自分の姿なんて見たくない!」とよく言われますが、いい面を見る習慣をつけていきましょう。
まだまだ大丈夫です。
いくつになってもスタイルのいい女性は、みなさん「鏡を見る習慣」があります。
美の追求は、あきらめないこと、これに限ります。
痩せて見えるファッションアドバイス
次に痩せて見えるポイントをお伝えします。
人によって体形、胸の大きさ、身長、骨格などが違うので、全て当てはまらないかもしれませんが、挑戦する価値はあります。お手頃な服やリサイクルショップをうまく利用して、新しい自分を探してみると楽しいですよ。お試しください。
1.縦ラインを作る
全身縦じまだと、ちょっと強烈すぎますが、服の織りや、ベストや上着で縦の線をだすと、スリムに見えます。
ファッション誌を眺めたり、ウィンドーショッピングをして、自分に合った縦ラインを見つけてみてください。
【コーディネート例1】
タテ縞の織りの服は自然とタテのラインに目が行き、細く見えます。
【コーディネート例2】
全身のどこかにタテのラインをいれると、スッキリして見えます。カシュクールのブラウスを前開けコーデにしました。
2.上半身にボリュームをだす
スカートやパンツはあまりボリュームをださないで、上半身にポイントをおくと痩せて見えます。ショールを首周りにまいたり、視線を上に持っていきましょう。
【コーディネート例3】
細身のパンツは無理、と思っている人多いですが、素材でかなりイメージが変わります。挑戦してみてください。
3.3つの首を出す
首、手首、足首を出すと細く見えます。ジャケットやシャツの腕をまくったり、足首の見えるパンツをはいたり、首周りをスッキリ見せる。ダイエット中は、とかく、隠したいと思うので、怖がらないで出してみましょう。
【コーディネート例4】
腕をまくるのは、細く見える基本です。欧米の女性は太っていても堂々と肌を出しています。かくして細く見えることはありませんよ。
骨格診断、カラー診断を受けてみる
似合う色、似あう形の服を着ていると、確実に細く見えます。信頼できる人に相談して、骨格やカラーを見てもらうのも、一つの方法です。
不思議なことに、似合う色を着ると、顔のしわも消えて、血色がよくキレイに見えます。ダイエットはカラダの若返り。外見も若返ることで、思った以上の相乗効果が出てきますよ。
70歳でも80歳でも、女性も男性も、見た目をキレイにしたいものです。男性がステキに見える一番のポイントは清潔感です。特別オシャレをしなくても、アイロンがかかっているとか、袖口がキレイだとか、「あーこの人、着る服に気を遣っているんだな、素敵」と感じます。その上でスタイルがいい男性がいたら、一緒に歩きたいですよね。
脳とダイエットのお話し
ダイエットを成功させるには、目から入る情報が大切、というお話をしてきました。感覚的にわかって頂けたら嬉しいのですが、研究の裏付けもあります。
カリフォルニア工科大学の下條信輔先生の著書「意識とは何だろうか」の中で、面白い実験が紹介されています。この実験では、タテの線だけの環境で猫ちゃんを飼育します。
もちろん、自分のカラダは見えないように首にカラーを巻いておきます。
もう一匹の猫ちゃんは、ヨコの線しか見えない環境で飼育します。
その猫ちゃんを、積み木が縦横に置いてある部屋にいれて飼育するとどうなるでしょうか?
同じ空間にいながら、タテの線しか見えない環境で育った猫ちゃんは、なんとヨコに置いてある積み木につまずいてしまうんです。
逆に、ヨコの線しかない環境で育った猫ちゃんは、タテの線にぶつかってしまう。
これは何を言いたいかというと、いつも見ているものしか見えなくなる、ということなんです。周りにオシャレな人がいないと、自分もこんな感じでいいかな、と気を遣わなくなります。でも、オシャレな友人がいると、自分もファッションに気を遣うようになり、セルフイメージが高くなります。そして、プラスの気持ちがダイエットの背中を押してくれます。
やせて見える服を着ること。これは気休めでもなんでもなく、自分のいい部分が見えてくる、前向きな脳を作ることなんです。