ウォーキングでは、歩数を増やすだけでなく、速度を速めることも効果を上げるコツです。歩数や時間が「量」、速度が「質」になり、量と質の良いバランスが、良いウォーキングになります。
ウォーキングの速度はどのくらいがいいの?
歩きの「質」を上げるための速さ
ただ歩数を増やすだけでなく、速度を速めることも効果を上げるコツです。
歩数や時間が「量」、速度が「質」になります。そして、量と質の良いバランスが、良いウォーキングになります。
速度の目安
歩いている間に、何度か数分間の速歩を入れてみましょう。
30分間歩くときに、1~3分「ややきつい」と感じるくらいの速さで早歩きをし、そのあと数分間ゆっくり歩きます。息が整ったらまた1~3分早歩きをする、という風に交互に入れると、苦しくなく、速歩ができます。
時間当たり何メートル、ではなく、自分にとって「早め」に歩くことが大切です。自分の感覚で「ややきつい」と感じるくらいの早さが良い「速歩」です。これを自覚的運動強度といいます。
自覚的運動強度とは?
歩きの速さが自分に合っているかどうかを知るために、本人の感じ方でわかる指標があります。自覚的運動強度(ボルグスケール)と呼ばれ、リハビリなどでも使われる指標です。数字の10倍がおよその脈拍となり、身体への負荷のかかり具合がわかります。
歩くときの速さの目安は「ややきつい」と感じるくらいにするとよいでしょう。
ただし高齢の方や健康リスクがある方は、「かなり楽である」くらいの速さで歩き、運動になれて来たら少しずつ早歩きにしていくことが大切です。
監修
生活習慣病、介護、ロコモの予防改善を中心に、病院や自治体などで健康寿命延伸のための身体活動の運動の必要性を啓蒙し、運動弱者を支援する講演や運動指導を行っています。
- 一般社団法人 ケア・ウォーキング普及会代表理事
- 東海大学医学部客員教授
- 公益財団法人 健康・体力づくり事業財団理事
- NPO法人日本健康運動指導士会副会長
- 日本糖尿病対策推進会議幹事(日本医師会)
- 一般社団法人足育研究会理事
- NPO法人WISH子供の足を守る会理事
- ミズノ株式会社 ブランドアンバサダー