炭水化物を食べないダイエットが流行ったのは遠い昔。食べすぎは禁物ですが炭水化物(食物繊維+糖質)には大事な役割があります。ダイエットを成功させる鍵は正しい知識です。
炭水化物を食べないダイエットはもう古い?
手っ取り早くダイエットするために、ご飯やパンなどの炭水化物を食べない人は多いかもしれませんが、本当にそれが正しい方法なのでしょうか?
炭水化物の摂りすぎは、内臓脂肪の蓄積につながるので健康に悪いのですが、やはり人間は糖をエネルギーに変換するのが得意です。 炭水化物を減らしすぎて、痩せたけれども体調が悪くなる人がいるのも事実。
美しく健康的なカラダを維持するためには知識をアップデートし、良質な食事を楽しむことが大切です。
炭水化物って何?
糖質と炭水化物は同じように使われますが、炭水化物の中には食物繊維と糖質があります。食物繊維と糖質は分子の形が似ていて、同じ炭水化物、兄弟のような間柄です。
便秘に良い食物繊維は炭水化物だったんですね。
つまり、痩せるために減らすべきなのは、炭水化物ではなく糖質(糖類)です。
糖質と糖類は同じ?
糖質は分かりやすく言えば「でんぷん」です。
ご飯、パン、お芋などなどに多く含まれていて、ゆっくりとカラダに吸収されるため血糖値もゆっくり上昇します。
糖類は「お砂糖」のことです。フルーツに含まれる果糖も糖類です。
糖質と違い、カラダへの吸収が速いので、血糖値も急激に上昇します。
ダイエットのポイントは、血糖値を急に上げないことなので、糖質よりも糖類、つまりお砂糖を減らすことが大切です。
糖質を減らすとカラダはどう変わる?
糖質を摂るとカラダの中でブドウ糖に分解されてエネルギーになります。
食べた分のエネルギーを食後に消費すれば問題ありませんが、使い切れずに残ったエネルギーは脂肪細胞という貯蔵庫に脂肪としてため込んでしまう、これを繰り返すと体重が増えて「太る」ということになります。
一方、食事の糖質量が少ない場合は、血中のグルコース(糖)が減るため、体内で新たに糖を合成する回路が働きます。これは「糖新生」といって、アミノ酸などの材料を使います。
これ以外に、グルコースの代わりにケトン体という物質が助っ人として現れ、ケトン体を介したエネルギー回路も活性化されます。この回路が活性化されると「体脂肪が徐々に燃焼」されます。
糖質の減らしすぎに注意
糖質を減らすと、心地よい空腹感を感じることができます。
一方で、低血糖になり脂汗が出たり、立ち眩みがする人がいます。
そういう場合は、すぐに蜂蜜をなめたり、小さなおにぎりを食べてください。
それくらいで太ることはありません。
低血糖の方が危険なので、ご自身の体調に目を向けてみてください。
自分の糖質量を把握しよう
毎日の糖質量を簡単に把握しましょう。
まずは1日あたりの糖質量を意識することで食事の内容が健康的に変わってきて、1ヶ月もすると体調がよくなり、体重が落ちてきます。
ダイエットで最初に取り組むのは適度な糖質オフからです。