歩くフォームがわかったら、歩く量や速度について、考えてみましょう。群馬県中之条町で2000年から続けられている、歩数と健康度の関係についての研究があります。これを参考に、適切な量や速さをみつけましょう。
ウォーキングの目安は8000歩?どのくらいの歩数を歩くべき?
歩くフォームがわかったら、歩く量や速度について、考えてみましょう。
群馬県中之条町で2000年から続けられている、歩数と健康度の関係についての研究があります。これを参考に、適切な量や速さをみつけましょう。
歩数について
健康を維持し、病気にならないためには、「歩数」を増やして運動量を増やすことが大切です。では、どのくらいの歩数が良いかというと・・・
群馬県中之条町で、2000年から続けられている歩数と健康度の関係についての研究があります。この「中之条研究」では、様々な病気になっていない人は8000歩歩いている人たちであることがわかりました。それより歩数が少ないと予防できる病気が少なく、歩数が多くなるにつれ、予防できる病気が増えます。
しかし、注意したいのは「歩きすぎ」です。中之条研究の青柳先生は、12000歩以上歩くと健康を害することもあると言っています。最近はウォーキングブームで、2万歩、3万歩と歩いている方がおられますが、少し見直しが必要です。
青栁 幸利ら「中之条研究」(2000年~)より
歩数を適量に修正する!
歩数を増やすなら・・・
歩数を増やすなら、無理せず1日平均1000歩(10分)増やしましょう。1か月たって身体が慣れ、楽になってきたら、また1000歩増やし、7000~1万歩を上限にしましょう。
歩数を減らすなら・・・
歩数を減らせば体重が増えることも考えられますので、全体の運動量を維持したまま別の種目に置き換えていくことがお勧めです。その場合、1000歩=10分 と換算して、1000歩減らすなら、10分間の筋トレやストレッチ、体操などを行えばよいでしょう。
年齢を重ねるごとに歩数が減っても健康度は維持できると考えられています。身体に無理がかからないで効果が出る歩数を見つけられるといいですね。
監修
生活習慣病、介護、ロコモの予防改善を中心に、病院や自治体などで健康寿命延伸のための身体活動の運動の必要性を啓蒙し、運動弱者を支援する講演や運動指導を行っています。
- 一般社団法人 ケア・ウォーキング普及会代表理事
- 東海大学医学部客員教授
- 公益財団法人 健康・体力づくり事業財団理事
- NPO法人日本健康運動指導士会副会長
- 日本糖尿病対策推進会議幹事(日本医師会)
- 一般社団法人足育研究会理事
- NPO法人WISH子供の足を守る会理事
- ミズノ株式会社 ブランドアンバサダー