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関節は水分の多い軟骨で覆われており、関節痛は、加齢などでこのクッション機能が低下することで生じます。コラーゲンペプチドと関節軟骨の研究結果、また関節を酷使するアスリートの摂取事例をご紹介します。

コラーゲンが「関節」に効くしくみ

コラーゲンが「関節」に効くしくみ

関節の構造

関節は、骨と骨の間を関節包という組織が包み込んでいる、という構造になっています。ジョイント部分である骨と骨の表面は、水分をたっぷり含んだ軟骨で覆われており、この部分がクッションの役割を果たしています。

関節痛は、この軟骨のクッション機能が低下することで生じます。加齢によって軟骨が変性して石灰化という固い状態になって軟骨がすり減り、その土台となる骨も変形してしまうことで、痛みを感じてしまうのです。

関節の構造

研究結果

マウスの実験により、3週間にわたり高リン食(骨密度を低下させる)と高リン食+コラーゲンペプチドを与え比較すると、骨密度を低下させる餌を与えた群よりも軟骨の層が厚く、軟骨の細胞数も多いという結果が出ました。

また、軟骨の土台となる骨も不均一になる程度が少なく、構造が維持された、ということも明らかになりました。このことから、コラーゲンペプチドは、関節軟骨の変性を遅らせることで、関節軟骨の老化を予防できることがわかりました。

また、変形性膝関節症の患者さんにコラーゲンペプチドを1日10g、91日間摂取してもらった結果、膝関節の総合評価指標、痛みの軽減指標ともに改善したという研究もあります。しかも指標だけでなく、膝関節の改善が画像で認められた症例があり、さらなる研究が待たれています。

メカニズム

コラーゲンペプチドを摂取することで、「P-O」がヒアルロン酸やコンドロイチンを作る細胞に働きかけて合成を促進し、プロテオグリカンを増やして、軟骨細胞の変性(石灰化や肥大化)の進行や炎症の原因物質の発生、Ⅱ型コラーゲン分解を抑制します。こうして、軟骨のすり減りを抑え、軟骨下骨の変形も防ぐことが実験で示されていることから、関節のなめらかな動きが可能になると考えられています。

軟骨細胞の変性とコラーゲン

アスリートのケガの予防にも

大学駅伝選手にコラーゲンペプチドを1日5g、8週間摂取していただいたところ、関節の炎症を抑え、膝の痛みや違和感を軽減することが確認できました。また運動による筋肉の分解も抑制することが確認できました。コラーゲンペプチドの摂取は、継続的なトレーニングが必要なアスリートのケガ予防に役立つことが期待されます。

※『コラーゲン完全バイブル』(真野博著、幻冬舎メディアコンサルティング)より

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