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コラーゲン広報室

シンポジウム

2016年10月4日 開催エビデンス研究で新たな世界が広がるコラーゲンペプチド

タイトル:第3回 新田ゼラチン コラーゲンペプチド シンポジウム
テーマ:エビデンス研究で新たな世界が広がるコラーゲンペプチド
実施日:2016年10月4日(火)13:00~17:15
会場:東京ベルサール汐留
参加総数:81社 163名

シンポジウム講演タイトルと発表者

【講演1】

アンチエイジングドック受診による健康維持の重要性及び最新のコラーゲン研究結果について
発表者:愛媛大学 伊賀瀬 道也 先生

【講演2】

皮膚再生における内因性及び食事由来コラーゲンの役割
発表者:京都大学 佐藤 健司 先生

【講演3】

コラーゲンペプチドの骨・関節における働き
発表者:城西大学 真野 博 先生

【講演4】

コラーゲンペプチドの美肌効果とメカニズムについて
発表者:ペプチド事業部 小泉 聖子

全体総括:日経BPヒット総合研究所 西沢 邦浩 氏

会場風景

【講演1】
アンチエイジングドック受診による健康維持の重要性及び最新のコラーゲン研究成果について

紹介

愛媛大学大学院医学系研究科 老年・神経・総合診療内科学 特任教授
医学部附属病院抗加齢・予防医療センター長 伊賀瀬 道也 先生

大動脈、頚動脈など中心動脈における動脈硬化の研究を専門とし、臨床分野では頸動脈エコー検査、脈波伝搬速度など非侵襲的な検査を通して動脈硬化予防に取り組んでいる。
早期動脈硬化の発見のため、抗加齢ドックによる動脈硬化に特化したアンチエイジングドックという新たな医療分野の先駆けでもある。コラーゲンへの興味もあり、アンチエイジングとの関連を追究される。

伊賀瀬 道也 先生

講演内容

近年のアンチエイジング医学の進歩とともに、「人は血管とともに老いる」という医学の格言がアカデミックに証明されてきました。逆に「血管年齢を若返らせる」ことで個人の身体年齢を暦年齢と平行に改善することができ、「健康寿命」という漠然とした目標ではなく、より具体的な「健康寿命の延伸」とともに増え続けている医療費や介護費を抑えることが可能になります。

日常生活で関心の高い「みため年齢」や「シミの程度」と「血管年齢」の関係について、私たちが運営している「抗加齢ドック」(アンチエイジングドック)における最新研究で、健康維持への秘訣がわかってきました。
双子の研究で「みため年齢」が老けている方が寿命が短いということがわかっていました。私たちの研究では、みためでシワがあるのは、コラーゲン硬化による弾性繊維の消失で、血管老化も進んでおり、「肌年齢」と「からだ年齢」は関連していると言えます。

私たちは、ヒトは血管とともに老いる(動脈硬化など)と考え、最新研究では、頸動脈壁が厚い(からだ年齢が高い)ほど、脳卒中・心筋梗塞が増えることがわかりました。また、頸動脈硬化は、認知機能低下、高齢者のうつ傾向、閉経後女性の骨密度低下とも関連していることがわかりました。
また、顔のシミの面積の大きい人は、血管老化が進んでいる(血管年齢が高い)ことがわかりました。顔のシミの原因に内蔵脂肪が関与していることもわかりました。内蔵脂肪の増加は糖化ストレスを亢進させ、肌の老化を促進するのです。
糖化ストレスは皮膚老化の因子となります。糖化による老化物質AGEsの生成・蓄積はたんぱく質の褐変化や分子間の架橋結合を伴うため、肌のくすみを起こし、ハリや弾力性の低下を招きます。また、AGEsは、アルツハイマー病、動脈硬化、骨粗鬆症、骨関節症、糖尿病合併症にも影響を及ぼします。これらのことから、AGEsを減らす生活がアンチエイジングにつながる可能性があります。

コラーゲンペプチドは、みため年齢を改善することからわかるように、AGEsに対抗するアンチエイジング作用に期待できると考えています。

伊賀瀬先生講演

【講演2】
皮膚再生における内因性及び食事由来コラーゲンの役割

紹介

京都大学大学院 農学研究科
応用生物化学専攻 海洋生物機能学分野 教授 佐藤 健司 先生

2005年にヒトにおけるコラーゲンペプチドの吸収動態を明らかにした論文を報告し、吸収性とコラーゲン由来ペプチドの生理活性を強く結びつけたコラーゲン研究の第一人者である。
特に、コラーゲン摂取による高い血中移行が見出されたプロリルヒドロキシプロリン(Pro-Hyp)はコラーゲンにのみ存在し、内因的なコラーゲン分解から得られる生理作用も含め研究される。近年は様々なタンパク由来のペプチド研究を専門とし、食品機能学の新たな価値を提供・追究される。

伊賀瀬 道也 先生

講演内容

コラーゲンペプチド摂取後の末梢血中及び炎症部位・創傷治癒部位において、Pro-Hypを主成分とするコラーゲン由来ジペプチドが存在することが明らかとなっています。Pro-Hypは、初代培養線維芽細胞に対して増殖効果を示すことが知られています。

また、動物モデルにおいて、直接創傷部位への添加により、創傷の縮小を促進することが明らかになっています。
さらに、ヒト試験でも、コラーゲンペプチドの経口摂取により、Pro-Hypが細胞の中に取り込まれ、コラーゲンやエラスチン遺伝子の発現を促進して皮膚弾性組織を再生し、褥瘡の治癒が促進することも報告されています。

以上の事実から、内因的及び食事由来コラーゲンペプチドであるPro-Hypは線維芽細胞の創傷部位での増殖を通じて皮膚の再生に必須の成分であると考えられます。
また、コラーゲンペプチドを摂取すると、Pro-Hypは、ダメージを受けた組織に優先的に使われますが、他の組織にも運ばれて作用するため、様々な生理活性作用が期待できます。

たとえば、Pro-Hypは、コラーゲン中に培養した線維芽細胞と共培養したケラチノ細胞の遺伝子(Krtap)の発現を増加させることがわかりました。Pro-Hypが線維芽細胞にシグナルを与えて活性化し、線維芽細胞がケラチノ細胞にシグナルを与えて、遺伝子発現を増加させ、髪の毛の成長を促進することが考えられます。

佐藤先生講演
佐藤先生講演

【講演3】
コラーゲンペプチドの骨・関節における働き

紹介

城西大学 薬学部 医療栄養学科
城西大学大学院 薬学研究科医療栄養学専攻 食品機能学 教授 真野 博先生

骨・軟骨の研究を専門とし、それらの構成タンパク質であるコラーゲンの生理作用にいち早く注目された。薬学的な研究アプローチから、コラーゲンペプチドの分子構造が骨や軟骨細胞の分化に与える影響を研究されている。
近年では、骨芽細胞や軟骨細胞に作用するペプチド分子のメカニズムを解明すべく、マイクロアレイを用いた網羅的解析にも注力されており、コラーゲンの持つ新たな可能性を提供される。

伊賀瀬 道也 先生

講演内容

骨は骨基質(コラーゲンやヒドロキシアパタイト)と骨芽細胞・骨細胞・破骨細胞、軟骨は軟骨基質(コラーゲンやプロテオグリカン)と軟骨細胞で構成されています。私たちは、マウスを用いて経口摂取させた活性型コラーゲンペプチド(ジペプチド態)が骨組織や軟骨組織の維持に重要な役割を果たすことを発見しています。
現在は、骨芽細胞や軟骨細胞を用いて、活性型コラーゲンペプチドの分子レベルの作用機序の解明を目指しています。

今回は「骨芽細胞の遺伝子発現調整因子を介した活性型コラーゲンペプチドの作用機序」を中心に紹介します。
骨芽細胞を使った遺伝子発現の最近の研究でわかったことは、活性型コラーゲンペプチド(Pro-Hyp=PO)は、細胞膜レセプターを通り、細胞に取り込まれ、細胞内の結合タンパク質FOX-G1と結合します。FOX-G1と結合したPOは、核の中で転写因子RUNX2に作用して骨代謝のスイッチを入れます。このようにPOは細胞内結合タンパクFOX-G1と結合して骨形成系の遺伝子発現を制御することがわかってきました。

そのほか、最近は「トレーニング期の駅伝選手に対するコラーゲンペプチドの効果」について臨床試験を行っているところですが、現在まででわかってきたことは、活性型コラーゲンペプチドPOを1-2ヶ月摂るとJKOM(整形外科学会の膝の痛み度合いをアンケートで評価するもの)が上がらなかったため、怪我の予防効果が示唆されました。
作用機序としては、酸化マーカーが上昇せず、炎症マーカーが下降したことから、酸化ストレスによる炎症を抑制していることが考えられます。

これらのことから、活性型コラーゲンペプチドの摂取は、①骨のリフォーム(代謝)を促進して骨を強くすることが考えられることと、②アスリートの酸化ストレス炎症を抑制して膝関節の怪我を予防する可能性があるといえます。

真野先生講演

【講演4】
コラーゲンペプチドの美肌効果とメカニズムについて

紹介

新田ゼラチン株式会社 ペプチド事業部 研究員 小泉 聖子

講演内容

コラーゲンペプチドは今まで、1日あたり5g以上の摂取が必要と言われていました。今回、新田ゼラチンの最新のヒト試験結果では、1日あたり3g摂取で効果があることが確認できました。

そのヒト試験の内容ですが、30-57歳の女性によるプラセボ二重盲検法(プラセボ34名、コラーゲンペプチド37名)で12週間後のシワ、保湿、弾力、ハリを測定したところ、コラーゲンペプチド3g摂取群は、目尻のシワの面積が減少し、肌の保湿力が向上、肌の弾力性とハリが改善する有意差のある結果が得られました。

美肌効果のメカニズムとしては、2つの作用機序が確認できています。
ひとつは、コラーゲンペプチド摂取で取り込まれたPO(Pro-Hyp)、OG(Hyp-Gly)が真皮に到達して、線維芽細胞に刺激を与え、線維芽細胞の遺伝子を動かし、コラーゲン合成促進、ヒアルロン酸合成促進、エラスチン合成促進などを行い、結果として真皮内の水分量が増加します。
もうひとつは、PO、OGが基底膜まで到達し、幼弱な表皮細胞に刺激を与え、表皮細胞の遺伝子を動かし、アクアポリンチャンネル(水分の通り道)の促進、ヒアルロン酸の合成促進を行い、結果として表皮水分量が増加します。
美肌効果のベースは保湿と考えられ、これらの2つの作用による真皮と表皮の水分量向上が肌全体の水分量と弾力性の向上に寄与し、シワの改善にもつながります。

小泉先生講演
文責:食卓にコラーゲンを♪推進委員会 事務局 小田義高
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