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コラーゲン広報室

シンポジウム

2014年8月27日 開催 / 2014年9月9日 開催コラーゲンペプチド機能性研究の最新情報
~ここまでわかってきたコラーゲン~

コラーゲンシンポジウム(東京)日時:2014年8月27日 会場:シダックス カルチャーホール(渋谷)
コラーゲンシンポジウム(大阪)日時:2014年9月 9日 会場:梅田スカイビル タワーウエスト36F(梅田)

両日の消費者向けシンポジウムにおいて、城西大学 真野教授、京都大学 佐藤教授の講演に引き続いて、新田ゼラチン(株)の研究員からコラーゲン研究の最新情報を発表させていただきました。

新田ゼラチン ペプチド事業部 片岡 綾 研究員(管理栄養士)
講演写真

まず、新田ゼラチンの紹介からさせていただきます。新田ゼラチンは創業1918年で、日本で初めてゼラチンを工業的に生産しました。
コラーゲン製品全般(コラーゲン、ゼラチン、コラーゲンペプチド)の研究開発、原料調達、製造、品質保証までを一貫して行っている世界で唯一の会社です。
コラーゲン関連素材の製造販売では、国内シェアトップ、世界シェア第4位で、早くから海外生産・販売体制を構築してきたグローバル企業です。

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コラーゲンは肌や関節によいと言うイメージがありますが、最近の研究で、その他にもいろいろな機能があることがわかってきました。本日はそれら新たな研究成果についてお話をします。

コラーゲンペプチドを摂るべき理由とは?

日本は既に立派な長寿国です。しかし、介護や支援を受けず自立した生活を送ることができる「健康寿命」は、男女とも、平均寿命よりも10年程度短く、健康で過ごせる時間が短いことが問題となっています。そこで、これからは健康寿命を延ばすことを心掛けていくべきであると考えています。

日本食は健康に良いと言われているように、日本人は食材、美味しさ、栄養素に気を付けた食生活を送っていますので、長寿国になれました。

しかし、健康寿命を延ばす、いわゆる健康長寿になるためには、今までの生活を続けるだけでは難しく、「健康素材」を食生活に取り入れることが大切であると考えています。

「健康素材」で重要な要素は、①安心・安全な素材であること、②しっかり体にいい影響を与えてくれること(機能性)、③摂取しやすく毎日続けられること、この3点がポイントだと考えています。この3つを網羅しているのがコラーゲンペプチドです。

コラーゲンペプチドってどうやって作られるの?

コラーゲンは、動物の皮膚や骨、腱に存在しており、三重らせんの構造をしています。
コラーゲンには保湿や膜を作るという特徴があり、化粧品やソーセージの皮に使われています。

そのコラーゲンを熱で温めて三重らせんをほどいたものがゼラチンです。
このゼラチンの特長は、温めると溶ける、冷やすと固まるという点で、グミなどのお菓子やコンビニ惣菜(例:パスタのソースを固めて見栄えをよくし、レンジ加熱で溶けるようにする)に使われています。

さらにゼラチンを酵素で細かく切ったものがコラーゲンペプチドで、これに生理活性機能があります。皆様が摂っている健康食品のコラーゲンは、このコラーゲンペプチドです。

コラーゲンペプチドは全て同じ機能(効果)があるのではなく、切り方によって生理活性機能の高いもの、低いものに分かれます。

それでは次に、コラーゲンペプチドの製造方法を説明します。原料は動物の皮や骨、鱗(うろこ)などです。三重らせんのコラーゲンが含まれた原料を酸やアルカリで処理をして水洗した後、温水を加え、80トンスケールのタンクでゼラチンを抽出します。

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このように三重らせんをほどいて取り出したゼラチン液を濾過(ろか)や殺菌をして純度の高いゼラチンに仕上げます。
それを乾燥・粉砕して粉末状にしたものがゼラチン製品です。
そして、そのゼラチンを酵素により細かく切った(分解した)ものがコラーゲンペプチドです。

新田ゼラチンは、この切り方に特長を持っていて、有効成分であるプロリルヒドロキシプロリン(Pro-Hyp :PO)やヒドロキシプロリルグリシン(Hyp-Gly :OG)をより多く吸収できるような切り方をして、生理活性機能の高い製品を作っています。

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コラーゲンペプチドの機能性って?

コラーゲンペプチドの機能性として、肌への効果はよく知られています。新田ゼラチンではその証明もしっかりと行っています。

コラーゲンぺプチドを1日5g摂取すると4週間後、8週間後には、肌の水分量がだんだん増えていきました。同時に肌のキメが整い、弾力が増すことも確認しています。

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そのほか、日光などによる紫外線によってつくられた隠れシミ(いずれは表面に出てくるもの)に対して、コラーゲンペプチドを1日5g、4週間摂取すると、隠れシミの面積が小さくなるというデータも得られました。

このような肌への効果は一般的に知られるようになってきたのですが、研究を進めるうちに、外見では髪の毛、爪。運動器では骨、関節、筋肉。そして最近では血糖、血圧など生活習慣病に関わるデータも得られ、コラーゲンペプチドには様々な機能性があることがわかりました。
今日はその中でも、運動器の骨、関節、筋肉と血糖値への効果についてお話をします。

骨に対する効果は、マウスの実験において、ヒト換算1日10gのコラーゲンペプチド摂取により、乳タンパクを同量摂取するよりも、骨密度が増すことがわかりました。

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関節への効果は、膝の変形性関節症の患者さんにコラーゲンペプチド1日10gを13週間摂り続けていただいたら、軟骨の厚みが改善され、軟骨を支える骨(軟骨下骨)の変形も改善されている結果が得られました。

これらの骨や関節に対する機能は、コラーゲンペプチドの中の有効成分であるプロリルヒドロキシプロリン(Pro-Hyp :PO)とヒドロキシプロリルグリシン(Hyp-Gly :OG)が軟骨細胞や骨芽細胞(新しい骨を造る細胞)、破骨細胞(古い骨を壊す細胞)にシグナル(命令)を送ってこのような作用を及ぼしたことがわかっています。

筋肉に対する効果としては、細胞培養による実験において、筋肉細胞にコラーゲンペプチドを添加すると、筋肉たんぱく質量が増えることを確認しています。また、社内のモニター試験においてもコラーゲンペプチド1日5g摂取、4週間以降で筋肉量が増えることや、摂取を止めると筋肉量が減少してしまうことが確認できており、これから更なる研究を進めてまいります。

血糖への機能は、砂糖水に水もしくはコラーゲンペプチドを加えた溶液をマウスに与え、血糖値を比較しました。結果より、コラーゲンペプチドを摂取させることで血糖値の上昇を抑制することがわかりました。また、コラーゲンペプチドの摂取量を増やすと血糖値を抑える効果が増すことも確認できています。試験では、砂糖水と同時に投与した場合、予防的に砂糖水摂取の45分前に投与した場合とも、抑制効果がありました。

このメカニズムを調べていったところ、コラーゲンペプチドを摂取すると、血糖値の上昇を抑えるホルモン「インスリン」を増やすことがわかりました。このことから、コラーゲンペプチド摂取により血中のインスリン量が増加し、血糖値の上昇が抑えられることが考えられます。

今後はヒトへの効果の研究を行っていきます。

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コラーゲンペプチドってどう摂ればいいの?

コラーゲンが豊富な食品はいろいろありますが、コラーゲンペプチドの摂取目安量の5g/日を摂ろうとすると、手羽先であれば10本以上になり、栄養が偏ってしまいます。しかも、食品のコラーゲンから有効成分のペプチドを吸収するのは効率が悪いため、実際はもっとたくさん食べる必要があります。ですので、私どもは、有効成分の吸収が良く、カロリーや脂肪の過剰摂取の心配がない健康食品(サプリメント)を上手く使い、健康素材のコラーゲンペプチドを摂ることをお勧めします。

健康食品のコラーゲンペプチドは、いろいろな商品が販売されています。その中で、良い商品とは、①カラダに良い働きをするペプチド(POとOG)が、②きちんとカラダに吸収され、目標の細胞(肌や関節など効いてほしいところ)に到達し、③機能性(細胞に命令を与えることでの生理活性作用)を発揮すること、を考えて製造してあり、それらが実験データ(エビデンス)により裏付けされているものであると言えます。

商品選択時にそれを確認するには、商品販売時やそのホームページ掲載における説明をよく読み、場合によっては販売会社への問合せを行うことなどが推奨されます。

新田ゼラチンのコラーゲンペプチド製品は、有効成分のペプチド(PO,OG)がバランスよく体に吸収できるように作ってあり、細胞に作用することを確認してあります。

では、どのくらいの頻度でどのくらいの量を摂るべきなのか。私どもは、5g〜10gを毎日摂っていただくことが良いと考えています。

それにはエビデンスに基づく理由があります。

コラーゲンペプチドを食べた後で血中にどれだけペプチドが存在しているかを測定すると、食べた2時間後くらいには血中濃度が最大になり、それから時間の経過とともに使われたり、分解が進んで減ってきたりするため、24時間程度で元の血中濃度に戻ってしまいます。このことから、働きが弱った細胞に命令を与え続けて活性化させるためには、毎日摂取を続けることが有効と考えられます。

また、ヒトでの試験結果から見て、1日5g〜10gを摂ることでその効果が期待できると考えています。

コラーゲン商品は、粉末、ドリンク、ゼリーなどいろいろな形態がありますが、どの形態でもコラーゲンペプチドの吸収は変わりません。ご自身のライフスタイルに合わせて、摂りやすい形で続けていただければと思います。

講演写真

最後に

新田ゼラチンの今後の方向性ですが、まだまだ未知な部分も多いコラーゲンペプチドの研究を進め、より良い有効成分を更に摂れるような製品を開発していくこと、そして、そのエビデンスをしっかり整備し、コラーゲンペプチドの新たな可能性を創り出していきたいと考えております。

文責:食卓にコラーゲンを♪推進委員会 事務局 小田義高
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