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渡邉真由美のヘルスケアレポート

2019年 8月 更新“隠れ冷え”が夏バテを招く!? 秋に疲れを持ちこさない生活術

だるくて食もすすまず、肌の調子も悪い……この時期「夏バテかも」と思われる不調の陰に、もしかしたら自覚のない「隠れ冷え」があるかも知れません。放っておくと、秋や冬になっても夏バテが回復せず、不調が深刻になってしまうことも。
今、夏バテを感じている人も、そうでない人も、陥っている恐れがある「隠れ冷え」。日常生活でできる解消法を、東京女子医科大学附属東洋医学研究所の木村容子先生のご著書『ココロとカラダの「プチ不調」に気づいたら』(静山社文庫)から解説します。

夏バテによくみられる不調の陰に「隠れ冷え」が

夏バテといえば、暑さで食欲が落ちたり眠りが浅くなったりして疲れがとれず、ぐったり……というイメージがありますが、近年は冷房の効いた部屋に長時間いるために体が冷えて起こる夏バテもみられます。特に女性は、冷えの自覚がないにも関わらず、実は体が冷えているといった「隠れ冷え」にも要注意。筋肉量が男性に比べ少なく、血流を促す力が弱い女性は特に、気づかないうちに体が冷え切って、さまざまな不調を起こすもとになりやすいからです。

「隠れ冷え」チェック

  • 肌が荒れやすい
  • 肩がよく凝る
  • 目の下にクマができやすい
  • 肌が黄色味をおびている
  • 胃がもたれやすい
  • お腹の不調がよくある(下痢や張った感じなど)
  • 顔色が青白い
  • いつも体がだるい
  • 平熱が低い(36度以下)

胃腸や代謝機能が落ちると夏でも冷え、バテてしまう

漢方医学でいう冷えは「冷え症」として、西洋医学とは違い治療の対象になります。冷え症は大きく三つのタイプに分けられます。

【A】血のめぐりが悪いタイプ

ストレスやホルモンの乱れにより、自律神経のバランスが崩れ、血流が悪くなることで冷える。冷房の効かせすぎも原因に。(上のチェック表1~3)

【B】胃腸が弱っているタイプ

胃腸機能が衰え、食べ物をうまく消化できないために、体が栄養(エネルギー=熱源)を吸収できず冷えてしまう。(チェック表4~6)

【C】新陳代謝が低下しているタイプ

体全体の機能が弱いために冷えてしまう。血管の収縮や弛緩もスムーズでないために体温が低い。(チェック表7~9)

※三つのタイプが混合している人もいます。

いずれのタイプも、冷えを自覚できる場合と、一見、冷えからきているとはわからない場合があります。チェック表にあげたような場合が「隠れ冷え」で、湯船につかるなど体をあたためると調子が良くなる場合が多いことが特徴です。

夏の疲労回復と冷え解消に食事と運動、生活の工夫を

隠れ冷えによる夏バテを、一時的なものだからと放っておくと、秋や冬になっても引きずり、深刻化する恐れもあります。

「夏バテかな?」と思ったら秋を待たずに対策をとることが肝要です。それには「食事」「運動」「入浴などで体をあたためること」がポイントに。それぞれお勧めの方法を解説します。

食事

隠れ冷えが疑われる場合は、夏でも体をあたためる食材を(生姜、ニラ、ねぎ、カボチャ、クルミ、唐辛子など)。ただし調理法によっても作用が変わるのであくまで目安に。
また、冷えがあるなしに関わらず、夏は疲労回復に効果的といわれるビタミンB1を意識して。ウナギや豚肉に多く含まれています。
豚肉には、体に不可欠な必須アミノ酸も豊富。体をあたためる生姜を使った豚肉の生姜焼きは夏バテ対策にお勧めです。
ただし「これさえ食べていれば大丈夫」という食品はありません。肉も野菜も栄養バランスよく食べることが基本です。

運動

夏バテしていてだるい、動きたくないときでも、適度な運動は血流を促し代謝を高めることで、疲労回復や冷え解消に効果的です。運動で筋肉量を増やすと、血流や心臓に戻すポンプ機能が高まるのと、筋肉は消費エネルギー量が多いため、筋肉量が多いほど基礎代謝も上がるからです。
とはいえ、炎天下のスポーツは却って危険ですので、通勤通学で歩幅を広くして歩く、できるだけ階段を使う、家の中でも掃除を本気でやるといい全身運動になりますし、テレビなどを見ながら、椅子の立ち座り運動をするのも一手です。生活の中でこまめに体を動かすだけでも運動量は増えます。

入浴など、体をあたためる

疲れやだるさ、何となく不調、といった症状は、自律神経のバランスの乱れから起こることがよくあります。バランスを整えるには、「夏でも湯船に入る」がおすすめ。ほどよくあたたまりリラックスすることが、自律神経にはプラスに働くからです。「ぬるめの湯温で半身浴」ならのぼせず、腹部があたたまるので胃腸の調子も良くなります。
入浴以外では、体を冷やさない服装もポイントに。首回りにスカーフを巻いたり、お腹に薄手の腹巻をすることで、冷房の効いた部屋でも全身が冷えてしまうのを防げます。ただし、きつい下着は血行不良のもとになるので避けましょう。

▼参考書籍▼
木村容子『ココロとカラダの「プチ不調」に気づいたら』(静山社文庫)

渡邉真由美 わたなべ まゆみ

プロフィール

健康予防管理専門士。
健康・美容・医学ライター、日本メディカルライター協会会員。

「ミドル~シニア世代のQOL向上」をメインテーマに、書籍、雑誌、WEB等の企画構成、取材、執筆を数多く行っている。

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