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渡邉真由美のヘルスケアレポート

2018年 4月 更新ポカポカ陽気になったら要注意! 「虫刺され」予防と対策

春から初夏にかけてはお出かけ日和が多く、アウトドアが気持ちよい季節。植物も生い茂り緑が濃くなっていきますが、それとともに虫も増えてきます。
刺されるとかゆみや赤みだけでなく、感染症の要因にも。この時期特に気をつけたい、虫刺されの対策をまとめました。

春夏に多い虫刺されの原因と症状

特に多い毛虫の虫刺され

蚊やブユ、毛虫、ダニ……、ここに挙げるまでもなく、春から夏にかけて気温が上がるとさまざまな虫が増えてきます。
虫の種類によって吸血したり、咬んだり、皮膚に付着したりして害を与えますが、それをまとめて虫刺されと呼んでいます。いずれも、皮膚炎を起こすという点で共通しています。

特に夏場は、毛虫の毒針による虫刺されに要注意。刺されると広範囲に発疹ができ、強いかゆみや痛みが出て、市販薬では治癒が困難なためです。
子どもの外遊びや、大人でも庭木いじりなどをしている際に、首や腕などの衣服に覆われていない場所や、腹部などの衣服がめくれやすい場所がよく刺されます。

「毛虫になんて触っていないのに…」と、身に覚えがないのに刺されてしまった、という人が多いのですが、実は毛虫の中には、虫そのものが皮膚につくのではなく、木の上など高いところから毒針を放出する種類(ドクガ類)があるのです。それが風にのってとび、皮膚につくと「刺された」状態になるというわけです。

かゆみや腫れはアレルギー反応

虫に刺されると、虫の毒や唾液、刺激に対するアレルギー反応が起こります。かゆみや痛み、赤み、またそれらをともなう発疹が代表的な症状ですが、虫の種類や個人の体質により、刺されてすぐあらわれる症状(即時型)と、1~2日経ってからあらわれる症状(遅発型)があります。

アレルギー反応は、異物に対する体の防御機能が働いて起こります。免疫機能が未成熟な幼児は、蚊に刺されただけでも強い腫れや赤みが出ることもあるなど、症状が重くなりやすいので要注意です。

炎症が起こるメカニズム

炎症が起こるメカニズム

春夏に多い虫刺されと症状の特徴

代表的な虫おもな症状
刺す蚊、ブユ、アブなど局所のかゆみ、赤み
咬むダニ、ヒアリ、ムカデなど強い痛み、腫れのほか、アナフィラキシーショックの恐れも
毒毛針が
皮膚につく
毛虫(チャドクガなどの毒蛾類)広範囲の発疹、かゆみ

虫よけのポイント&もしさされたら……

肌に虫を触れさせないのが鉄則

虫刺されの予防は、花粉や紫外線と同じように、まずは原因となる虫を避けることが大事です。それにはできるだけ肌を露出させないこと。木陰や草むらに入るときには特に注意して、袖口や足首部分がすぼまった服を着るなどの工夫も有効です。

防虫スプレーなどの虫よけ剤もある程度の予防は可能です。ただしディート成分を含む防虫スプレーの子供への使用は慎重に。高濃度のものは使わないなどの基準があるので確認しましょう。

なお、毛虫の毒針毛は風に乗って降りかかってくるので、もし毛虫を見たら風上に逃げましょう。

刺されたらまず冷やす

もし刺されてしまったら、すぐに冷やすとかゆみをおさえるのに役立ちます。かゆいからと掻いたりたたいたりすると、かゆみのもとであるヒスタミンがたくさん放出されてしまうので、かえってかゆみを強めてしまいます。

さらに、掻き壊すと黄色ブドウ球菌などの細菌が傷口から感染しやすくなり、腫れあがったり熱を持ったりと重症化する恐れがあります。

なお、毛虫の毒針毛に触れたことがすぐわかった場合は、セロハンテープで皮膚についた毒針毛を取り除き、強い水流で洗い流して、皮膚への害をできるだけ抑えるようにしましょう。

ヒアリに注意!

昨年、特定外来生物であるヒアリが国内で確認され話題となりました。体長2.5~6㎜程度の赤茶色で、毒針を持ち、刺された場合の反応は、人により軽度(かゆみや痛み)から重度(呼吸困難などのアナフィラキシーショック)までさまざまです。ヒアリに関する詳しい情報は、環境省の次のサイトをご覧ください。

https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/r_fireant.pdf

薬の種類と受診は?

市販のかゆみ止め(虫刺され薬)には、大きく分けて次の種類があります

  1. ①メントールなどの清涼成分でかゆみを感じにくくするタイプ
  2. ②かゆみのもとになるヒスタミンをブロックしてかゆみを鎮めるタイプ
  3. ③炎症をおさえるステロイドが配合されたタイプ

刺されてすぐ現れるかゆみの多くは、①②で対処が可能ですが、もともと炎症が起こりやすい体質や、かゆみが長引く場合は、③のステロイド配合のものがより有効です。使われている薬剤の種類や強さは複数あるので、薬選びの際には薬剤師に確認、相談すると安心です。

かゆみや赤みなどの炎症が何日も続く場合や、悪化する場合は皮膚科の受診を。毛虫刺されなど、発疹が広い範囲に及ぶものも皮膚科での治療が必要です。

なお、ハチやヒアリ、ムカデに刺されると、激しい痛みや腫れだけではなく、体質によっては命に関わる恐れのある強い全身症状「アナフィラキシーショック」が起こる場合もあります。

刺されてから数十分のうちに、呼吸が苦しくなる、じんましんができる、吐き気や腹痛などの症状が出た場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

参照:日本皮膚科学会「皮膚科Q&A」https://www.dermatol.or.jp/qa/index.html

渡邉真由美 わたなべ まゆみ

プロフィール

健康予防管理専門士。
健康・美容・医学ライター、日本メディカルライター協会会員。

「ミドル~シニア世代のQOL向上」をメインテーマに、書籍、雑誌、WEB等の企画構成、取材、執筆を数多く行っている。

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