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渡邉真由美のヘルスケアレポート

2017年 12月 更新入浴時の突然死をまねく 「ヒートショック」にご用心!

寒くなってくると、熱いお風呂が恋しくなるもの。しかし一方で、急激な気温差が引き金となる「ヒートショック」による入浴中の事故が、後をたちません。
カギとなるのは血圧。脱衣所等の暖房、断熱対策とともに、普段からの血圧対策も大切です。

10年間で1.7倍! 血圧の急変動が命とりに

気温が下がる冬場、人間の体は熱を逃がさないように血管を収縮させるため、血圧は高くなりがちです。それが急激に起こると、血管が詰まったり破れたりしやすくなるため、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞といった命に関わる疾病の引き金に。

もっとも危険なのが入浴時です。脱衣所で裸になると、全身の皮膚が寒い外気にさらされるために、血圧は上がりやすくなります。その状態で熱い湯船に入ると、今度は急に温められるために血管が拡張し、血圧は下がります。そしてお風呂上りに再び寒い脱衣場に出ると血圧は一気に急上昇。このように短時間で血圧が乱高下しては、体にいいはずがありません。

厚生労働省の調査によると、入浴中の溺死等の事故件数は、平成26年時で4866件、平成16年から26年の10年間で1.7倍にも増えています。また、東京都のデータでは、入浴中の事故死は12月~2月の冬季に全体の5割が集中していることから、その多くはヒートショックによるものと考えられます。

年代別では圧倒的に65歳以上が多く、動脈硬化や高血圧を指摘されている人は特に要注意です。

家庭の浴槽での溺死者数の推移図2、図3

グラフ参照:消費者庁ニュースリリース「冬場に多発する高齢者の入浴中の事故にご注意ください!」(平成28年1月20日)

部屋の温度差をなくし、体もあたためて

ヒートショックを防ぐには、部屋の温度差をできるだけ少なくすることが鉄則です。入浴時においては「浴室内」「脱衣所」それぞれを暖かくすることです。

浴室内

  • シャワーでお湯を張る→高い位置からシャワーでお湯を張ると、浴室全体が温まりやすくなります。
  • 湯温設定は41℃を目安に→湯温が高いほどヒートショックのリスクが高くなります。ただ、お湯を張るときには、最後の数分程度の湯温を高くしておくと、浴室内が温まりやすくなります。(その後、普段の湯温設定に戻すのを忘れずに)
  • 浴室の窓に注意→寒い日に大きく開けておかないなど、こまめに気をつけましょう。

脱衣所内

  • 温熱パネルなど暖房器具の活用→浴室との気温差をできるだけなくしましょう。
  • 窓まわりの断熱→内窓をつける、断熱シートやカーテンの利用などで、気温の低下を防ぎましょう。

これらに加え、「体をあたためる」こともお忘れなく。どんなに部屋が温まっていても、体表が冷たいと体にとっては急な温度変化となり、血圧が変動しやすくなるからです。

指先や首の後ろなど、外気で「ひやっ」としやすい部位は特に気をつけて、保温を心がけましょう。冷たい水に指先が触れるだけでも、数十mmHg程度の血圧上昇がみられるといわれています。

宴会後や、温泉地での入浴は慎重に

冬といえば、忘年会や新年会などの会合が多く、また旅行で温泉地を訪ねることも多いでしょう。飲食や飲酒後は血圧が下がりやすくなるため、入浴による血圧の急激な変化が起こりやすくなります。1時間程度は入浴を控える方が安全です。
また、温泉地の露天風呂も寒暖差が激しいため血圧に影響しやすくなります。かけ湯をする、屋内の湯船でよく温まっておく、深夜に一人での入浴を避ける、など十分な自衛策を。

普段からの血圧管理・対策も重要

ヒートショックを防ぐには、温度差のない環境づくりに加え、個々人の血圧管理や対策も重要といえます。冬場は、それほど血圧が高くない人であっても、朝晩の冷え込みが脳卒中や心筋梗塞を引き起こすもとになることがあります。まして日ごろから血圧が気になっている人は要注意。家庭用血圧計で毎日の記録をとり、高血圧が進まないようコントロールすることが勧められます。日ごろの生活習慣でできる対策としては、ウォーキングなどで、足首やふくらはぎを動かすなどの適度な運動と減塩が代表的です。

なお、近年の研究でコラーゲンペプチドに、体内で血圧を上げる酵素である「アンジオテンシン変換酵素」の働きを阻害することで、血圧の上昇を抑制する作用のあることがわかっています。

コラーゲン講座「コラーゲンペプチドの血管・血圧への効果とは」

渡邉真由美 わたなべ まゆみ

プロフィール

健康予防管理専門士。
健康・美容・医学ライター、日本メディカルライター協会会員。

「ミドル~シニア世代のQOL向上」をメインテーマに、書籍、雑誌、WEB等の企画構成、取材、執筆を数多く行っている。

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