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健康のために

渡邉真由美のヘルスケアレポート

2017年 6月 更新キレイな素足で夏を迎えたい!足の専門医がすすめるフットケア

夏は素足にサンダルやミュールがオシャレの定番。でも一方で、タコや水虫などさまざまな足のトラブルが目につきやすい季節でもあります。
これらは見た目が悪いだけでなく、痛みやかゆみをともなったり、姿勢や歩行に悪影響が出たりすることも。女性に多い足のトラブルについて、足の専門医から自分でできるフットケアを中心に対策法を教えていただきました。

女性は男性の4倍も足トラブルが多い

私たちが体を動かすときには、骨や筋肉だけではなく、それらを支えるじん帯や腱といった支持組織が重要な役割を果たしています。
しかし女性はそれらの組織が男性に比べやわらかく弱まりやすいために、足の骨格(アーチ)が崩れやすいといわれています。これが外反母趾やタコなどの足トラブルの大きな要因となります。

特に、妊娠出産後は、妊娠中に分泌されるホルモンの影響でじん帯がゆるみやすくなることがわかっています。これも女性に足トラブルが多い要因といえます。
それに加え、女性の中には高いヒールなどの、足に負担がかかりやすい靴を長時間履く人が多いことも影響しています。米国のデータからは、女性は男性の4倍も足トラブルが多いと言われています。

足の基本構造

足の裏にある筋肉群は、体重を分散させながら支えるためいくつかのアーチをつくっている。
しかし、じん帯や腱などの支持組織が弱まるとアーチが崩れ、いわゆる扁平足の状態に。
これがタコや魚の目、外反母趾、巻き爪といったさまざまな足トラブルの要因になる。

三大トラブル タコ・魚の目・イボの対処法

素足になると目障りなタコや魚の目も、足のアーチが崩れて部分的に体重による負荷がかかり続けることが原因です。そのため、根本的な解決には足を専門に診る医療機関の受診が望まれますが、応急処置としては、市販の赤ちゃん用の爪切りはさみを使って表面の除去を。早くきれいに処置しやすいです。
また、靴を履いたときに足が前にすべると足指で靴底をつかもうとするため、圧力がかかりタコや魚の目の原因に。前すべり防止には、まずサイズの合った靴を履くこと。そしてヒールのあるパンプスの場合には、足首や足の甲にストラップがついているデザインの靴がベターです。

一方、イボは一見、タコに似ていますがまったく別もので、ウイルス感染が原因です。プールやジム、岩盤浴などでうつることもあります。
イボをタコと思い込み、自分で削るなどの処置をすると、そこから手などほかの部位や人に感染する恐れがあります。
茶色っぽいぶつぶつがあるとイボの可能性が高いので、触らないこと。体の免疫力が高ければ何もしなくても治ってしまうこともありますが、なかなか治らない場合は皮膚科や足の専門クリニックへ。レーザーや液体窒素、漢方などで治療します。

タコと魚の目の違いは?

タコは比較的大きな面に、一定の圧力がかかり続けることでできたものに対し、魚の目はよりピンポイントに、ねじれの力がかかり続けることでできたものを指します。
魚の目は皮膚の深い部分に厚くなった角質層が入り込んでいくため、それが神経を刺激して痛みをともなうケースが多いです。

タコ(胼胝)、魚の目(鶏眼)、イボ(ウイルス性疣贅)の原因と治療

タコ(胼胝)、魚の目(鶏眼)、イボ(ウイルス性疣贅)
タコ(胼胝)魚の目(鶏眼)イボ(ウイルス性疣贅)
原因
  • ・圧の集中
  • ・圧の集中
  • ・ねじれ
  • ・ウイルス感染
  • ・バリア機能崩壊
  • ・免疫力の低下
治療
  • ・削る
  • ・サリチル酸
  • ・原因の除去
  • ・削る
  • ・芯を抜く
  • ・サリチル酸
  • ・原因の除去
  • ・液体窒素
  • ・ヨクイニン
  • ・外科的切除

夏のエチケット におい&水虫対策

どんなにオシャレしても、不快なにおいがしたら台無しです。においは主に雑菌の繁殖で発生するので、毎日よく洗うことが基本です。
また、雑菌は汗をかくとその成分を餌にして増えやすくなるので、この時期は制汗もポイント。ミョウバン入りなどの制汗作用があるデオドラントを活用しましょう。

水虫には、ミコナゾール硝酸塩入りの石鹸(コラージュフルフル®など)で念入りに洗うことをお勧めします。すぐに流さず、時間をおくと殺菌作用が高まります。

1カ月程度続けてみてもよくならない場合は、皮膚科で診てもらいましょう。自己判断で市販の水虫薬を使うと、もし水虫でなかった場合にアレルギー反応による皮膚炎を起こす恐れがあるので慎重に。

なお、水虫の原因となる白癬菌は、皮膚に定着するまで24時間以上かかるので、毎日きれいに洗っていれば水虫は防げます。

外反母趾や巻き爪は足専門の医療機関へ

女性の足の悩みでとても多いのが外反母趾。足のアーチが崩れ、母趾のつけ根に負担がかかって関節が曲がり外へ出っ張る状態を指します。セルフケアでは、湿布等で炎症や痛みを抑えることはできますが、関節の変形を治すことはできないので、足の外科やフットケア外来など、足を専門に診てくれる医療機関を受診しましょう。
オーダーメイドでインソールをつくり、足のアーチをサポートすることで進行を止めたり、必要に応じて手術し足の変形を改善するなどの治療を行います。

巻き爪はケガで起こることもありますが、主原因はアーチの崩れインソールでアーチを整えると改善するケースが多いです。重症の場合は手術で、巻いてしまう爪の根元を除去するなどの治療を行います。

なお、足のアーチの崩れが原因の巻き爪では、ワイヤーを爪に引っかけて伸ばす「巻き爪矯正」はやめると高確率で元に戻り、それだけで完治することはまずありません。足を専門に診てくれる医療機関に相談することをお勧めします。

外反母趾の手術

ひどい外反母趾は手術で母指を適正な位置に戻す。症状にもよるが片足40分程度。
ゆっくりなら、手術の翌日から歩ける。

桑原 靖先生

足の診療所 院長
桑原 靖先生

埼玉医科大学医学部卒。足に対する悩みを持つ人が多いにも関わらず、足を専門的に診る医療機関がほとんどないという状況に疑問を持ち、2013年、東京・表参道に日本初の足の痛みや変形に特化した「足の診療所」を開設。
著書に『放っておくと怖い「足の痛みと不調」を治す本』(宝島社)、『外反母趾もラクになる!「足アーチ」のつくり方』(セブン&アイ出版)。

足の診療所 HP:https://foot-clinic.jp/

渡邉真由美 わたなべ まゆみ

プロフィール

健康予防管理専門士。
健康・美容・医学ライター、日本メディカルライター協会会員。

「ミドル~シニア世代のQOL向上」をメインテーマに、書籍、雑誌、WEB等の企画構成、取材、執筆を数多く行っている。

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