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健康のために

渡邉真由美のヘルスケアレポート

2017年 2月 更新風邪?花粉症?それとも別の病気?くしゃみ、鼻水、鼻づまり 鼻トラブルの意外な原因とは

鼻の通りが悪くなると、集中力がなくなったり味覚が鈍くなったりと、さまざまな不調のもとに。
風邪や花粉症だけではなく、別の原因が潜んでいることも。
症状の特徴を知って適切に対処し、春を快適に過ごしましょう。

10日以上続く症状は、風邪以外の可能性大

くしゃみや鼻水といえば「風邪」の代表的な症状。でも、いつまでも引きずっているとしたら、風邪以外に原因があるかも知れません。

風邪のほとんどはウイルス感染で起こります。
体にはもともと免疫という防御システムが備わっており、ウイルスが侵入、感染すると退治したり追い出しにかかります。その戦闘に要する期間は一般的に10日前後。ウイルスが駆逐されれば、咳やのどの痛みなどの鼻以外の症状も含め、自然に軽快していきます。

裏を返せば、それ以上、症状が長引いている場合は、別の原因が絡んでいる可能性が高いのです。
きっかけは風邪だったとしても、それにともなう炎症や体力の低下等で、粘膜が敏感になったり、菌に感染して別の病気を引き起こしたりすることもあります。

風邪以外で多いのは花粉症と副鼻腔炎

風邪とならび、つらい鼻トラブルの原因に挙げられるのが「花粉症」
アレルギー性鼻炎の一種で、花粉の持つ特定のタンパク質に、体の免疫が過剰に反応し、追い出しにかかることで起こります。 体がつらくなるほどのしつこい鼻水、止まらないくしゃみは、免疫の行き過ぎた防衛機能のあらわれといえます。

もう一つ、意外と気づきにくいのが「副鼻腔炎」です。
これは肺炎球菌などの細菌が副鼻腔の粘膜に感染して起こる感染症の一種で、こちらも体の免疫が細菌と戦う過程で多量の鼻汁が出たり、強い鼻づまりが起こったりします。しかし、症状には個人差があり、中には生活上、苦痛をともなうほどではないが慢性的に症状が続き、それに慣れてしまっていて自分が副鼻腔炎であることに気づかない、というケースもあります。

花粉症は耳鼻咽喉科やアレルギー科で抗アレルギー薬等による治療、副鼻腔炎は耳鼻咽喉科で抗菌薬等による治療の対象になります。

<副鼻腔の場所>

副鼻腔の場所

※前頭洞(ぜんとうどう)、篩骨洞(しこつどう)、上顎洞(じょうがくどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)をまとめて副鼻腔という。

<チェック!花粉症>

  • 発症時期や期間が毎年ある程度決まっている
  • 外出時に症状が強まる
  • 鼻水がさらさらしている
  • くしゃみが立て続けに出ることが多い
  • 目や皮膚などの、鼻以外の部位にもかゆみなどの異常が起こる(個人差あり)

<チェック!副鼻腔炎>

  • 鼻汁に粘り気があり、鼻づまりがある
  • 鼻汁がのどに落ち、ひっかかる感じがある
  • 鼻汁が黄色や緑色をしている
  • においや味がわかりにくい
  • 鼻の奥に痛みがあったり、頭重感があったりする
  • 眉間や眉の上を軽くたたくと痛みがある→急性副鼻腔炎の可能性があります
    濃い鼻汁に加え、目が見えにくいなどの視覚異常があったら、すぐに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

鼻だけじゃない? 咳も続く「後鼻漏」

何となく鼻がスッキリせず、のどに何か垂れているような不快感がある-そんな症状があったら、鼻水がのどに落ち込む「後鼻漏」という病気かも知れません。

後鼻漏は、アレルギー性鼻炎などをきっかけに、鼻の奥の方の炎症がいつまでも残り、そこから分泌された鼻水がのどの方に流れていく状態を指します。気管に流れ込んだ鼻水でむせるために、多くの場合、しつこい咳をともないます。
この場合、咳どめをのんでも効果は期待できないので、耳鼻咽喉科やアレルギー科に相談しましょう。

<後鼻漏>

副鼻腔の場所

加齢による“鼻粘膜の弱り”が原因の場合も

病気ではなく、加齢とともに進む自然な老化現象として鼻粘膜が弱るために、鼻水が出やすくなることもあります。これを「老人性鼻漏」といいます。

鼻粘膜には呼吸で取り入れた空気を適度に温めたり湿り気を与えたりして肺に送り込む働きがあります。一方、鼻を通って出る呼気からも、水分を再吸収しています。
加齢によりこうした機能が衰えると、水分の再吸収がうまくできなくなり、鼻粘膜にたまります。例えるなら結露のようなものです。これが、鼻から出てくるため、風邪や花粉症による鼻水と勘違いしやすいのです。

風邪や花粉症がきっかけで起こることもありますが、ほとんどの場合、鼻水だけがいつまでも残るのが特徴です。また、寒い日の朝に窓が結露するのと同じように、朝は症状が強く、その後軽くなっていくのも見分けるポイントといえます。

老人性鼻漏は鼻を温めるなどの、生活上の工夫で改善が期待できます。風邪や花粉症と思い込み、不要な薬をのみつづけると、メリットがなく副作用のデメリットだけをこうむることになりかねないので、思い当たることがあればかかりつけ医に相談しましょう。

<チェック!老人性鼻漏>

  • 60歳以上
  • 鼻水以外の症状はない
  • 起床時にひどく、数回鼻をかむと落ち着く

渡邉真由美 わたなべ まゆみ

プロフィール

健康予防管理専門士。
健康・美容・医学ライター、日本メディカルライター協会会員。

「ミドル~シニア世代のQOL向上」をメインテーマに、書籍、雑誌、WEB等の企画構成、取材、執筆を数多く行っている。

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