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健康のために

渡邉真由美のヘルスケアレポート

2016年 12月 更新冷えを即効ケア&ポカポカ体質に!お風呂博士が教える“入浴術”

冬は「冷え」が気になる季節。カラダが冷えると不眠や肩コリ、腰痛など、さまざまな不調の引き金にもなります。
毎日の生活の中でできる対策といえば「入浴」。バスタイムを最大限に活用すれば、その日の冷えをリセットするだけでなく、冷えないカラダづくりにもメリット大。そんなお役立ち入浴術を、専門家に教えていただきました。

お風呂の「温熱」「水圧」「浮力」を利用 冬は全身浴がおすすめ

「なにげなく入っているお風呂にも、健康への影響はいろいろあります。大きく「温熱」「水圧」「浮力」の3つが知られています」と話すのは、“お風呂博士”として全国で講演活動等を行っている(株)バスクリンの石川泰弘さん

冷え対策というと、この中の「温熱」だけに目がいきがちですが、実は水圧や浮力も重要な役割を果たしていると石川さんは指摘します。

「湯船に入ることでカラダに水圧がかかると、肺の下にある横隔膜の位置が上がります。一方、肺は上がってきた横隔膜に押され容積が小さくなります。そのままでは酸素不足になってしまいますから、肺は呼吸数を増やして酸素をとりこもうとします。その結果、血液のポンプ機能を担っている心臓の拍動も増え、血行が促進されるというわけです」(石川さん)

また、湯船に深く入るほど、下半身の筋肉にも水圧がかかり、マッサージ効果でつま先などの冷えやすい部分までポカポカ効果が期待できます。

「浮力は、筋肉を弛緩させてリラックス効果を引き出します。筋肉にも血液を押し出すポンプの役割があり、弛緩すると血管が拡張します。そのため血流量が増えて血行が良くなるのです」(石川さん)

これらの相互作用により、冷えがやわらいでいくのです。
したがって、冷え対策の面からいえば全身浴がおすすめといえそうです。ただし、のぼせやすい人や心臓に持病があるなどで負担がかかる人は半身浴で、無理のないようにしましょう。

入浴の全身作用

“心地よく、15分浸かれる”湯温で。ドキドキし始めたら、あがりどき

冷えには全身浴がベターとはいえ、「カラスの行水」では効果なし。湯温が熱くてすぐ湯船から出てしまうようでは、入浴の3大影響の一つ「温熱」の恩恵が受けられません。

「血液は、カラダを約1分で1周することがわかっています。湯船に入っているうちにめぐる回数が多いほど、入浴後も長く、温まった状態をキープしやすいのです」(石川さん)

下の図は39℃で15分湯船に入ったときと、42℃で3分のときで比較したサーモグラフィ(体表温度が色づけされたデータ)。入浴後30分経った時点で、左は脚の部分が赤みを帯びているのに対し、右は緑色に。これは、左の方が冷えにくいことを示しています。

また、別の実験では41℃の湯温で10分浸かると、自律神経のバランスが整うというデータも。これらのことから湯温は40℃前後が目安ですが、「湯船に入ったときに心地よく感じ、15分前後浸かっていられる湯温が、その人にとっての適温といえるでしょう」(石川さん)

ただし、長湯のしすぎも考えもの。「運動と同じで、あまり長時間に及ぶと心拍数や血圧が上がるなどでリラックス効果が失われる恐れがあります。どのくらいの時間でそうなるのかは個人差があるので、「あがりどき」の自分なりのサインを知っておくことが大切(石川さん)

急に熱いと感じたり、ドキドキし始めたりしたら無理せず一度あがると良いでしょう。

この入浴習慣を続けていると、その日の冷えを即効ケアするだけでなく、体質そのものを冷えにくく変えていく効果も期待できます。ご自身も以前はかなりの冷え症に悩まされていた、と石川さん。

「サーモグラフィをとったら、なんと手や足の先が真っ黒、つまり血行が悪すぎて写らなかったのです。でも、その後毎晩、40℃の湯温で20分湯船に入るようにしたら、2週間後には指先が写るようになりました。冷えも感じにくくなり、改善を実感しました」(石川さん)

湯温と入浴時間の違いによる体温変化

湯温と入浴時間の違いによる体温変化図

この実験では、39℃で15分入浴すると、42℃で3分入浴したときよりも、入浴後20分および30分経過したときの体温の下がり幅が小さい、つまり冷えにくいことが明らかに。

<コラム> 冷え対策には、「睡眠」も重要

緊張すると手足が冷たくなる、なんて経験はありませんか? 冷えは血行だけでなく、ストレスや疲れで滞る「気のめぐり」も関係しています。

「漢方には『気・血・水』という考え方があり、気は鋭気や気合いといった言葉もあるように、活力のもとを指します。夜、せっかく入浴しても、寝不足では気のめぐりが悪くなり活力が衰えるため、冷え改善にはマイナス。ぐっすり眠ることも大切です」(石川さん)

ポカポカのカギは「炭酸ガス」2時間以上経ったら追加を

もともと湯船に浸かる入浴習慣をもつ日本は、昔から経験的に、ゆずや菖蒲など、中に何か入れるとカラダに良いと考えられてきました。今では多種多様な入浴剤が並び、美肌や肩コリ腰痛といった効果効能が、薬機法に則ってうたわれています。

それでは、冷え対策として今、おすすめの入浴剤は? 
「キーワードは『炭酸ガス』。温浴効果を高めて血管を拡げる作用があり、血流が増えるので冷えに良いのです」(石川さん)

下のグラフのように、さら湯と比べて炭酸ガス入り入浴剤を入れた湯船に浸かると、1回だけでも冷え、疲労回復、コリなど数々の不調が軽く。15日間続けるとさらに良い手ごたえを得られたというデータも。
湯船に入れるとシュワシュワと溶けるのが特徴の炭酸ガス入り入浴剤ですが、実は、温熱作用はシュワシュワの強さとは関係なく、お湯に溶け込んでから作用を発揮するのだそう。炭酸ガスによる温熱作用が安定して持続するのは約2時間。それ以上経った湯船には、適量を追加すると良いでしょう。

「近年は技術の進歩により、炭酸ガスの配合量が格段に増えています。弊社((株)バスクリン)では『薬用 きき湯FINE HEAT(ファインヒート)』シリーズが10月にリニューアルしており、従来品に比べ4倍もの炭酸ガスが配合されています」(石川さん)

炭酸ガスのメカニズム(イメージ)

湯に溶け込んだ炭酸ガスが皮膚から血管内に入ると、内側から血管を拡げるよう作用する。その結果血流がよくなり、カラダが温まる。

炭酸ガスのメカニズム(イメージ)

(出典:第73回日本温泉気候物理医学会学術集会)

入浴剤を入れたお風呂に入ると(浴用剤浴)、1回の入浴でもさら湯より、すべての項目で効果実感が上回った。15日間浴用剤浴を続けるとさらに上回り、特に足の軽さ、むくみ、疲労回復、肩こり、腰痛の改善実感が大きく得られた。

薬用 きき湯FINE HEAT(ファインヒート)

炭酸ガスのメカニズム(イメージ)

「濃厚な炭酸湯(きき湯の約4倍)に、ジンジャー末(有効成分)・温泉ミネラル(有効成分:硫酸ナトリウム)を配合した、「プレミアムEX処方」です。温浴効果を高め、カラダを芯まで温めて、入浴後の温まり感が続きます。

お話しを伺った方

(株)バスクリン 広報

石川泰弘 いしかわ やすひろ

プロフィール

昭和37年 12月生まれ 東京都出身
順天堂大学 大学院スポーツ健康科学研究科 修士課程修了
現在、同大学院同研究科 博士課程へ進学

<資格>

  • 温泉入浴指導員(厚生労働省規定資格)
  • 睡眠改善インストラクター(日本睡眠改善協議会認定資格)

現在、全国各地で温泉や入浴、睡眠に関する講演を実施。また「お風呂博士」としてTVや雑誌へも多数出演。
バスクリンHP:https://www.bathclin.co.jp/

渡邉真由美 わたなべ まゆみ

プロフィール

健康予防管理専門士。
健康・美容・医学ライター、日本メディカルライター協会会員。

「ミドル~シニア世代のQOL向上」をメインテーマに、書籍、雑誌、WEB等の企画構成、取材、執筆を数多く行っている。

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