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健康のために

渡邉真由美のヘルスケアレポート

2015年 8月 更新盛夏~秋口にかけての“気象の変化がもたらす不調”にご用心!

ゲリラ豪雨に台風、そして厳しい残暑・・・8月〜9月は何かと過酷、かつ急激な天気の変化に見舞われやすい時期。空模様が変わると心身の調子が悪くなるという人も多いのでは?
気象と健康、実は見過ごせない関係があるのです。

高温多湿や気圧の変化が自律神経を乱し、不調をまねく

雨雲が近づいてくるとふしぶしが痛んだり、何となく気分が沈んだり・・・
そんな経験がある人はいませんか?

こうした外部環境の変化による不調は近年、「気象病」「天気痛」といった言葉で知られるようになってきましたが、要因の一つとして、自律神経の乱れがあると言われています。

自律神経とは、人間が自分の意思では動かせない、体温調節や血液循環、消化などの身体の機能を調節する神経です。おもに緊張や興奮を司る交感神経と、おもにリラックスや弛緩を司る副交感神経とがあり、全身に張り巡らされています。

この2種類の神経は、どちらかが強ければいいというものではなく、バランスをとることで身体の各臓器や組織が円滑に働くようにしています。例えば運動時には交感神経を優位にして心拍数を上げ、就寝時には副交感神経を優位にして眠りにつきやすくするなどです。

また、自律神経は、外部の環境の変化や、刺激に対して、身体をすみやかに適応させる役割も担っています。例えば暑さにさらされたときには交感神経を優位にし、汗をたくさんかくことで体温の上昇を防ぐなどです。

しかし、あまりにも暑かったり、突然豪雨がきたりなど、過酷な気候や急な天気の変動があると、自律神経の調整が追い付かずバランスがくずれ、身体の適応が不十分に。その結果、疲れや痛み、気分が悪いといったさまざまな心身の不調があらわれやすくなると考えられています。

自律神経(交感神経と副交感神経)の働き

交感神経
[ 活動 ]
副交感神経
[ 休息 ]
脈拍が速くなる心臓脈拍が遅くなる
収縮する末梢血管拡張する
上昇する血圧低下する
拡大する瞳孔縮小する
運動抑制する腸管運動亢進する
気管支が緩む気道気管支が収縮する
亢進する発汗低下する

台風シーズンはめまいやむくみに注意 秋口からの“朝冷え”も油断できない

盛夏から秋にかけて、気候に関連して特に気をつけたい不調とその対策をまとめました。

盛夏:不眠

夏に寝苦しいなんて当たり前、と思われるかも知れませんが、暑いとなぜ眠れないかは意外と知られていないようです。
眠気には、実は「体温の下降」が大きく関わっています。体温が下がることで、人は眠気をもよおし、その下がり幅が大きいほどスムーズに寝つけるのです。
そして本来、人は自然に、起床してから一定時間が経つと体温が下がるようになっています。夏場はわかりにくいと思いますが、眠いときに手足がぽっぽっと温かく感じたことはないでしょうか。それは、身体が熱を放出し体温を下げているからです。
しかし盛夏の熱帯夜では、この体温の下がり幅が十分に得られないため、寝付きが悪くなってしまいます。

対策は・・・

就寝時に体温を下げるため、夕方〜夜に運動や入浴で体温を上げておくことが望ましいといえます。
夏だからとシャワーですませず湯船に入れば、体温が上がるだけでなく、筋肉がほぐれ副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られてより寝付きやすくなります。寝つきをよくするには、寝る直前ではなく、1時間前くらいに入るのがベター。
運動は、ジョギングなどのある程度強めの運動なら寝る3時間くらい前に。ストレッチや軽いヨガ程度なら、寝る1時間くらい前に行うと、就寝時に体温が下がりスムーズな眠りに。

台風シーズン:だるさやむくみ、頭痛など

昨今は台風の到来が早まり、8月からシーズンインとも。
気圧の急激な低下が不調を起こすメカニズムについては、血管などの身体の組織が膨張し痛みやだるさが起こる、血流や水分の排泄が悪くなりむくみが起こる、耳を介して脳にストレスが伝わり平衡感覚が乱れるなどして不調が起こる、などが言われていますが、解明の途上にあるものも。
いずれにしても自律神経の乱れが背景にあると考えられます。低気圧そのものよりも、気圧が急激に変化することが、身体に負担をかけやすいといえるでしょう。

対策は・・・

普段から、急な気圧の変動に備え、自律神経を鍛えておくことが予防になります。睡眠と同様、入浴や運動で血流を良くしておくことや、水分補給時にはミネラル分も意識して摂るむくみ対策には塩分を控える、などです。冷房による冷やし過ぎにも注意しましょう。

秋以降:心筋梗塞や脳卒中にも留意を

残暑が過ぎると徐々に、朝方にひんやりと感じる日が増えてきます。いつまでも暑いと油断していると、思った以上に涼しくて風邪を引いた…という経験がある人もいるのではないでしょうか。
風邪ならやがて軽快しますが、急な気温の低下は、実は心筋梗塞や脳卒中などの、命に関わる疾患のリスクも上げるので要注意。国内の調査で、気温や湿度が低く、気圧が高い日は、急性心筋梗塞の発症が多いことが示されています。
理由の一つとして、寒くなると交感神経が優位にたち、血圧が上昇して心臓に負担をかけることや、心臓の血管が過剰に収縮し血流が滞りやすくなることが考えられています。

対策は・・・

涼しくなってきたかなと思ったら、薄い寝間着や薄がけの布団を見直し、少しずつ冬仕様に変えていきましょう。なお、睡眠時には発汗して体内の水分量が減っているので、起きたときにコップ一杯の水を飲むのも予防になります。
心筋梗塞や脳卒中は、高血圧や高血糖、メタボ(内臓脂肪型肥満)、喫煙習慣がある人が特に大きなリスクを抱えます。これらの改善や禁煙も、予防には大切です。
なお、コラーゲンは、血管をつくるおもな成分の一つ。しなやかな血管をつくり心臓や血管の疾患リスクを抑えるのに、コラーゲンペプチドの可能性が期待されています。

渡邉真由美 わたなべ まゆみ

プロフィール

健康予防管理専門士。
健康・美容・医学ライター、日本メディカルライター協会会員。

「ミドル~シニア世代のQOL向上」をメインテーマに、書籍、雑誌、WEB等の企画構成、取材、執筆を数多く行っている。

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