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健康のために

渡邉真由美のヘルスケアレポート

2015年 6月 更新推定2500万人!?夏本番までに退治したい「水虫」

サンダルを履く機会が多くなる季節。でも水虫の足では気がひけるもの。
本格的な夏を迎える前にキッパリ別れを告げて、素足美人を目指しましょう。

水虫は、身体に発生する「カビ」の一種

国内のいわゆる「水虫人口」は推定2500万人超、4人に1人とも言われています。かつては中高年男性の病気、というイメージがありましたが、男女比はほぼ半々。近年はブーツのブームもあり、女性の方が季節を問わずかかるリスクが高いとさえ言われています。

水虫の正体は、皮膚糸状菌と呼ばれる真菌、カビの一種です。
皮膚糸状菌にはいくつかの種類がありますが、水虫のほとんどは白癬菌という菌によるものです。

白癬菌は、人のいるところすべてにいるといっても良い、よくある菌で、床、畳、靴の中、バスマットなどが感染するおもな場所です。カビの一種ゆえ、高温多湿な場所が大好き。そのため、身体の中でもムレやすい足の指や頭、股間部などが格好の棲家になりますが、手にもうつります。

白癬菌が身体につき、感染すると1〜2週間の潜伏期間を経て発症します。そして、皮膚や爪のタンパク質を栄養源として増殖します。

ペットにも水虫が

水虫の原因となる皮膚糸状菌には、いろいろな種類があり、中にはうさぎなどの小動物からに感染する菌もあります。

例えば、足に水虫がないのに、手にしっしんができてなかなか治らない、という場合、水虫以外の皮膚疾患の可能性もありますが、ペットを触って皮膚糸状菌に感染し水虫にかかった可能性もありえます。

ペットにも、脱毛などの皮膚の変化があらわれたら、皮膚糸状菌に感染している場合もあるので、獣医師に診てもらいましょう。

「かゆくない」水虫にご用心

「水虫=かゆい」という先入観を持たれがちですが、かゆくない水虫もあります。

もっとも多い水虫のタイプは足の指の間にできる「趾間びらん型」と呼ばれる水虫で、これは白くふやけることの多い、「かゆい」水虫の代表です。

一方、踵や爪にできる水虫はかゆみが少ないか、ほとんどありません。
踵にできる「角質増殖型」は表面がざらざらになり皮がむけるのが特徴で、水虫と気づかれにくく、かゆみもないので生活に支障がないため、放置されがちです。すると徐々に広がり、足全体や他の部位にも広がってしまうのです。

爪にできる「爪白癬(爪水虫)は、爪が白や黄色に濁り、厚くなったりボロボロ欠けたりします。
爪白癬は、突然発症することはまずなく、はじめは足の水虫だったのが、何年もかけて爪に菌が“移住”し起こることがほとんどです。爪がもろくなり、足指を保護するという本来の役目が果たせなくなるほか、白癬菌を常に爪に蓄えているようなものなので、足指など他の場所の水虫を治したとしても、すぐ爪から足へ再びうつってしまいます。爪白癬があると、これを治さない限り、足の水虫からは解放されないやっかいな水虫なのです。

足の爪の水虫の主な症状

趾間(しかん)びらん型

足の指の間にできる。皮膚が白くふやけ、かゆみやときどき痛みもともなう。もっとも多いタイプの水虫。

角質増殖型

足の裏、特にかかとの角質が厚くなり、表面がカサカサになって皮がむける。かゆみは少ない。

爪白癬(つめはくせん)

いわゆる「爪水虫」。爪が白色や黄色に濁り、厚くなったりボロボロ欠けたりする。かゆみはほとんどない。

小水疱(しょうすいほう)

土ふまずや足の縁に赤みのある小さな水泡がぼつぼつできる。強いかゆみがある。

皮膚科の受診がベスト。市販薬は薬剤師さんに相談を

病院へ行くのは恥ずかしいと、ためらいがちになる水虫ですが、治癒への一番の近道はやはり皮膚科の受診です。
というのも、中には水虫と思い込んでいた症状が、別の皮膚疾患である可能性もあるからです。病院で検査を受けないと正確に診断されませんので、自己判断で市販薬を使うよりは、早く的確に治せる、というわけです。

それでも、まずは市販薬を試してみたい…という場合は、剤形と成分に注意を。
一般的に、剤形にはクリームや軟膏、液体などがあり、ジュクジュクした水虫にはクリームや軟膏、カサカサしているときには液体といわれますが、ジュクジュクだけでなく熱感や腫れがあると、炎症が起こっている恐れがあります。この場合は皮膚科を受診し、ステロイド剤などで治療することが先決になります。

また、液体にはアルコールが含まれているものも多いので、人によってはカサカサが余計にひどくなる場合もあります。

近年はパウダータイプもあり、クリームや軟膏では足がべたついて不快、という人には使用感が良いですが、あまりベッタリ患部を覆うと、通気性が悪く細菌感染のリスクもあるので注意が必要です。

メントールなどの、スーッと感が得られるものは、強いかゆみを鎮める効果に優れていますが、人によっては、この成分でかぶれてしまうこともあります。

また、現在のところ爪白癬の治療薬は市販薬にはなく、皮膚科の受診が必要です。

以上は一例ですが、ドラッグストアに常駐している薬剤師さんに相談して、より自分の症状に合った薬を選ぶことが大切です。

12時間以内に洗い流すと水虫予防に

白癬菌はありふれた菌なので、今、水虫はないという人も、これからかかるリスクは十分にあります。

ただし、白癬菌は人の皮膚についてもすぐ、感染するわけではありません。
一般的に12時間くらいかけて、皮膚の角質層という一番外側の層に定着し、それから1〜2週間の潜伏期間を経て発症します。

つまり、理論的には白癬菌がついても12時間以内に洗い流せば、感染はしない、ということになります。ただし、白癬菌がついたかどうかの自覚症状はありませんので、こまめに足を洗うバスマットを共有しない、などが予防になると言えそうです。

渡邉真由美 わたなべ まゆみ

プロフィール

健康予防管理専門士。
健康・美容・医学ライター、日本メディカルライター協会会員。

「ミドル~シニア世代のQOL向上」をメインテーマに、書籍、雑誌、WEB等の企画構成、取材、執筆を数多く行っている。

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