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渡邉真由美のヘルスケアレポート

2014年 4月 更新更年期後の女性に急増!「脂質異常症」の予防術

女性はホルモンの低下が起こる更年期後に、脂質異常症の発症が多くなります。これに高血圧や高血糖などが加わると、命に関わる病気になる恐れが。適切なセルフケアで、シニアライフの健康を守りましょう。

女性はホルモン低下で脂質異常症のリスク増!

脂質異常

脂質異常症とは、血中の中性脂肪や悪玉コレステロールの数が増え、動脈硬化を進めてしまう症状のことで、以前は高脂血症と呼ばれていました。

中性脂肪や悪玉コレステロールは、過剰になると動脈の血管の壁にもぐりこみ、プラークと呼ばれる「こぶ」をつくります。それが大きくなると、血管が狭く硬くなり、血流が滞りやすくなります。さらにプラークが大きくなり破裂すると血栓ができ、血管に詰まりやすくなります。こうして血流が途絶えると、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気を発症してしまうのです。

脂質異常症はメタボリックシンドロームを背景に、男女とも中年以降に増えますが、特に女性は更年期を境に急増します。女性ホルモンには悪玉コレステロールを抑える働きがあるため、閉経後にその分泌が激減すると、悪玉コレステロール値が上昇してしまうのです。

厚生労働省の調査※では、悪玉コレステロールが多い(140㎎/dℓ以上)人の割合は、40代で15%弱なのに対し、50代では35%と、2倍以上になっています。

※平成23年国民健康・栄養調査報告

コレステロール一口メモ

コレステロール自体は、体の中で細胞膜やホルモンの原料になるなど、なくてはならない成分です。肝臓に運ばれ体外へ排出される「善玉コレステロール」と、肝臓から体のすみずみに運ばれ、蓄積する「悪玉コレステロール」の大きく2種類あり、悪さをするのは「悪玉コレステロール」の方。過剰になると、血管の壁にたまって動脈硬化のもとになります。

こわいのは動脈硬化。高血圧や糖尿病、喫煙は要注意。

動脈硬化を進めるもとになる脂質異常症ですが、女性の場合は悪玉コレステロール値が高いだけなら、動脈硬化の心配は少ないことがわかっています。ただし、これに加えて肥満や高血圧、糖尿病、あるいは喫煙の習慣があると、動脈硬化のリスクはぐんと上がってしまいます。下表でチェックしてみましょう。
なお、悪玉コレステロール値は、各自治体や職場での健康診断の項目に入っています。

こんな人は動脈硬化のリスク大!

  • 悪玉コレステロール値(LDL-C)が140㎎/dℓ以上
  • 高血圧(家庭内収縮時血圧135)
  • 血糖値が高い、または糖尿病
  • 腹囲(へそまわり)が90㎝以上
  • 閉経している
  • 喫煙している(受動喫煙も含む)
  • 家族に狭心症や心筋梗塞、脳梗塞の人がいる

該当項目が多いほど、リスクが高くなります。

脂質異常症が気になる人のセルフケア

前ページのチェックリストに該当する項目がなければ、すぐ命には関わりませんが、健康のためには動脈硬化を進めないよう、セルフケアが大切です。

ポイントはまず「禁煙」、そして「食生活」。「コレステロールを減らす=コレステロールが多い食品を避ける」と思われがちですが、最近では飽和脂肪酸やトランス脂肪酸といった油も動脈硬化を進めるという点で良くないことがわかってきています。一方、青魚に多く含まれるオメガ3系と呼ばれる油は、動脈硬化を進みにくくすると言われており、積極的に摂りたいもの。

そして「運動」もポイントです。ジョギングなどの有酸素運動を積極的に。安静時の脈拍を測り、それに30を足した脈拍になる程度の運動を1日30分(1回10分×3など、小分けにしてもOK)、週3回を目安に取り組んでみましょう。

動脈硬化予防のために控えたい油

  • 飽和脂肪酸(牛肉、豚肉、鶏皮など)
  • 乳脂(バター、ヨーグルト、チーズなど。飽和脂肪酸が多く含まれるため)
  • トランス脂肪酸(クッキーなどに含まれるショートニング、マーガリン)

積極的に摂りたい油

  • オメガ3系(青魚、亜麻仁油、エゴマ油、しそ油など)

運動のポイント

  • 安静時+30以上の脈拍で、1日30分×週3回を目安に有酸素運動を。

渡邉真由美 わたなべ まゆみ

プロフィール

健康予防管理専門士。
健康・美容・医学ライター、日本メディカルライター協会会員。

「ミドル~シニア世代のQOL向上」をメインテーマに、書籍、雑誌、WEB等の企画構成、取材、執筆を数多く行っている。

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