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健康のために

渡邉真由美のヘルスケアレポート

2014年 2月 更新疲れた心身をじっくり癒す!温泉の効用

山や森、海といった多様な自然に囲まれている日本は、世界的にも有数の「温泉大国」。
寒い時期はとりわけ、行楽地として高い人気を誇ります。健康づくりに適した温泉の選び方や入り方を知ってポカポカ&イキイキ、リフレッシュしてみませんか?

ストレスを追い払う温泉の「健康資源」

温泉といえば、「硫黄泉」「炭酸水素塩泉」といった泉質ばかりが注目されがちですが、不調の回復や健康づくりに影響するのは、それだけではありません。
温泉に行くことは「転地」、つまり環境が変わることによる気分転換の効果も高いのです。

温泉地に行けば、名物料理も食べたくなりますし、温泉だけでなく、周囲を散策したり観光したりといった楽しみ方もできます。
その土地の自然や文化に触れ、食を楽しむといった「非日常」を過ごすこと自体に、ストレス解消・健康増進の大きな効果があるのです。

温泉と、温泉地が持つ健康に役立つさまざまな要素を、温泉の健康資源といいます。

温泉の健康資源

泉質?ロケーション?かしこい温泉地の選び方

日本の温泉の代表的な泉質は表の通りです。それぞれ、おもな適応などの特徴がありますので、自分の体調に応じた場所選びの参考にすると良いでしょう。
ただし、温泉地選びは周囲の環境も重要な要素です。例えば標高の高い山の中にある温泉地では、気温も気圧も低くなるため、スポーツ選手や登山に慣れている人には向いていますが、血圧や心臓に不安のある人には刺激が強すぎる可能性があります。
このような持病のある人は、海沿いの比較的暖かい温泉地の方が、体には穏やかでしょう。

誰にでも適している環境の目安としては、海抜500〜800m程度で、森の多い場所。気温や湿度が安定しており、マイナスイオンなどの、森の癒し効果が期待できます。
自然環境だけでなく、「宿泊施設が好みに合う」「食べ物が合う」「好きなアクティビティがある(魚釣り、トレッキング、絵を描くなど)」といった、過ごす場所の環境も温泉選びには大切な要素です。

泉質一覧

泉質名特徴
単純温泉無色透明。刺激が少なく肌にやさしい。疲労回復に
硫黄泉古い卵のような独特の匂い。高血圧やリウマチに良いとされる
酸性泉硫酸や塩酸を多く含む。慢性皮膚疾患に良いとされる
硫酸塩泉保温効果が高い。高血圧や手術後の療養に良いとされる
鉄泉貧血に良いとされるが、強酸性で刺激が強く、乾燥肌の人には向かない
炭酸水素塩泉別名「美人の湯」。肌を柔らかくなめらかにする効果が期待できる
二酸化炭素泉二酸化炭素の泡が体につく。筋肉痛や関節痛に良いとされる
塩化物泉なめると塩辛い。保温効果が高い
放射能泉ラジウム泉、ラドン泉とも呼ばれる。
リラックス効果があり、神経痛やリウマチに良いとされる

温泉効果をアップさせる入浴のポイント

温泉に行っても、長湯で湯あたりなど、誤った入り方をしては健康にはマイナス。
心がけたい入浴のポイントは次の通りです。

  • 食事の直前、寝る直前は避ける

    温泉に入ると血流が体表を中心に全身を巡りますが、消化器への血流は少なくなります。そのため消化器の活動が抑えられ、食欲も落ちてしまいがちなので、食事の直前に温泉に入ると、せっかくの料理が美味しく食べられないということに。また、寝る直前に入るのも、興奮や覚醒をつかさどる交感神経が優位に立ち、寝つきが悪くなります。入浴は、食後1時間から寝る前1時間までの間を目安にすると良いでしょう。

  • 湯船に入る前に、必ず「かかり湯」を

    寒い脱衣所から、すぐ湯船に入ると、血圧が急に上がり、思わぬ事故につながる恐れが。マナーの面からも、必ず湯をまんべんなく体にかけてから入りましょう。

  • 入る時間の目安は「汗ばむ程度」

    体が適度に温まると、全身の血流は1分以内に1周すると言われています。温まりすぎてそのペースが速くなると、動悸がするなど「のぼせ」のもとに。顔がじんわり汗ばんできたら、一度湯船から出るようにすると良いでしょう。

  • 入る回数は、「1日3回」まで

    1日に何度も入ると、体温の高い状態が続いて体が疲労する「湯あたり」のもとに。多くても1日3回を目安にしましょう。また、1回の入浴時に何度も湯船を出たり入ったりも体には負担がかかります。こちらも1回の入浴につき、湯船に入るのは3回。65歳以上の人は2回を目安にしましょう。

  • 真冬の露天風呂は日中がベター

    真冬の露天風呂は外気と湯船の温度差が大きいため、血圧の急な上昇や、湯冷めに気をつけて。できれば日中、11時〜4時ごろまでに入るのが良いでしょう。

温泉を活用したこんな健康施設も増えています

昔の日本には、1カ月ほど温泉地に滞在し、傷や病をいやす「湯治」の習慣がありました。
近年、温泉の健康効果をより医学的に活用し、健康増進をはかる施設が増えつつあります。エクササイズを取り入れたり、医療従事者による健康チェックや、食事・運動等のアドバイスを受けられたりするなど、施設ごとに多様な試みがなされています。

温泉を健康づくりに活かした施設の例

  • 写真:ラグーナ蒲郡

    ラグーナ蒲郡

    http://www.lagunatenbosch.co.jp/
    四季を通じて温暖な海洋性気候と、海水などの海洋資源を利用するタラソテラピー(海洋療法)の特徴を備えた施設。海水プールでのエクササイズやリラクゼーション、地場の食材を使った食事などで、日頃の疲れやストレスを効果的にリセット。宿泊施設あり。

  • 写真:介護予防センター

    富山市角川介護予防センター

    http://www.kadokawakaigo.jp
    「要介護、要支援認定を減らす」ことを目的に、中高年世代を対象とした温泉プールでの水中運動や陸上での運動、サウナなどを組み合わせたメニューを実施。運動機能や筋力アップのほか、健康への関心が高まり前向きになれるなど意欲面の向上も。

渡邉真由美 わたなべ まゆみ

プロフィール

健康予防管理専門士。
健康・美容・医学ライター、日本メディカルライター協会会員。

「ミドル~シニア世代のQOL向上」をメインテーマに、書籍、雑誌、WEB等の企画構成、取材、執筆を数多く行っている。

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