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健康のために

渡邉真由美のヘルスケアレポート

2013年 6月 更新夏の食中毒、予防のポイントは?

梅雨から夏にかけては、食中毒に要注意。
予防の基本と、見落としがちなポイントをまとめました。

高温多湿の夏は細菌性の食中毒が増える

食中毒は夏に多いイメージがありますが、実は年間通して発生しています。
食中毒にもいくつかの種類があり、夏は特に高温多湿により繁殖する細菌が悪さをする「細菌性食中毒」が増加。
一方、乾燥する冬は、ノロウイルスなどのウイルス性が多くなります。

おもな食中毒の種類

種類発症原因原因菌・物質
細菌性食中毒食品に付着した細菌が、体内で増殖したり(感染型)、細菌から毒素が出たり(毒素型)して中毒が起こる。感染型:サルモネラ菌、病原性大腸菌、カンピロバクター、腸炎ビブリオなど
毒素型:黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌など
ウイルス性食中毒ウイルスに感染した食品を食べることで中毒が起こる。ノロウイルス、ロタウイルスなど
自然毒食中毒動物や植物に自然に含まれている毒を食べることで中毒が起こる。フグ、毒キノコ、ジャガイモの芽など

このほか、洗剤や農薬が体内に入り起こる「化学性食中毒」や、生肉の寄生虫が原因となる「寄生虫食中毒」もあります。

「加熱」と「清潔」で細菌を寄せ付けない!

夏に増える細菌性食中毒の中でも、特に気をつけたいのが「病原性大腸菌(O‐157、O‐111など)」と「カンピロバクター」です。

いずれも牛や鶏といった家畜の肉や腸に付着していることの多い菌で、少量でも感染し、2日〜1週間ほどで発熱や腹痛、下痢、嘔吐などの症状があらわれます。乳幼児や高齢者などの、抵抗力が弱い人は重い症状になりやすく、命に関わる場合もあります。

予防の基本

その1「加熱」

予防にもっとも有効なのは「加熱」。これらの細菌は熱に弱いため、十分加熱して食べれば食中毒を防げます。生肉や加熱が不十分な肉料理は、食べないようにしましょう。

その2「清潔」

調理前と食事前、そして後片付けの前に手洗いの習慣を。せっけんで丁寧に洗いましょう。また、野菜などの食材は、調理前に流水できれいに洗いましょう。

見落としやすいポイントは?

加熱前に使った調理道具、そのままにしていませんか?

生肉をのせたまな板やお皿、洗わずに野菜などのほかの食材をのせたりすると、その食材に細菌が付着し、食中毒の恐れが。

肉が生の状態で触れたものは必ず流水でよく洗いましょう。手指も同様に。
まな板や包丁は、調理後熱湯をかけて消毒すると万全です。

ふきんやタオルも清潔に!

どんなに手指をキレイに洗ったとしても、その手をふくタオルが汚れていては予防効果も半減。食器用やテーブル用のふきんも同様です。
キッチンまわりで使う布は、こまめに洗い、熱湯消毒を。

生鮮食品は最後に買う

意外とあなどれないのが、買い物時の順番。
スーパーの食品売り場等は空調が整っているためうっかりしがちですが、肉や魚は持ち歩いている時間をできるだけ短くするためにも、最後に買うのが安心。
家に帰ったら、汁がもれてほかの食品についたりしないよう、袋に入れるなどしてから冷蔵庫に入れましょう。

抗菌グッズなら安心?

調理用具や家電、インテリアに至るまで、抗菌グッズは私たちの生活にとても身近なものになっています。抗菌剤には、銀や銅といった金属イオンにより細菌の活動を失わせるものや、細菌の細胞膜を破壊するものなど、いくつかの種類があります。天然のヒバやヨモギといった植物由来の成分も抗菌加工に使われます。

抗菌グッズにはある程度、食中毒の要因になる細菌を体内に入れない効果が期待されますが、使用時期や方法などにより、効力はかなり違いがあり、抗菌グッズを使用していても食中毒の発生は報告されています。
過信せずに、身の回りを清潔に保つことを徹底しましょう。

カビを食べるとがんになる?

カビも有害物質を発生させるため、食中毒の要因に。
特に「アフラトキシン」は代表的な発がん物質としても知られています。しかし、カビに含まれるアフラトキシンの量はたいへん少なく、うっかりカビの生えた食品を口にしても、そのためにがんになるということはありません。カビが生えた食品は、その部分を大き目に取り除けば健康上差し支えはありません。

食中毒かな?と思ったら

嘔吐や下痢の症状は、体が食中毒の原因となっている菌を早く排出しようとする防御反応といえます。むやみに市販の下痢止めを服用すると、菌が排出されず悪化する恐れも。できるだけ早く医師の診断を受けましょう。

その際、思い当たる食品があれば持参すると診断の役に立つ場合があります。

家族が食中毒を起こした際は、嘔吐や下痢で水分が不足していますので、スポーツドリンクなどを上手に利用して、水分やミネラルを補給しましょう。
嘔吐が続く場合は、窒息を避けるために、仰向けは避け横向きにするなど、吐きやすい姿勢をとれるよう注意しましょう。

二次感染を防ぐために、汚物の処理は手袋をして行うことや、洗濯は分けて行うことなども大切です。

渡邉真由美 わたなべ まゆみ

プロフィール

健康予防管理専門士。
健康・美容・医学ライター、日本メディカルライター協会会員。

「ミドル~シニア世代のQOL向上」をメインテーマに、書籍、雑誌、WEB等の企画構成、取材、執筆を数多く行っている。

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