日常生活の中で、話す相手の口臭が気になるとせっかくの楽しいひとときが台無しですよね。
口臭は誰にでもあるものですが、においが強いと人間関係に影響を及ぼすことさえあります。誰も言わないけれど、もしかしたら自分もにおっているかも?
必要以上に神経質になることはありませんが、人と楽しく交流するためにも、口臭の発生原因を知ってきちんと予防対策を行いましょう。
においは鼻の中にある嗅細胞がにおいをキャッチして情報が脳に伝わることで認識されます。嗅覚は主観的なもので、同じにおいを嗅いでも体調や心の状態で受け止め方が変わります。
また同じにおいを長時間嗅いでしまうと慣れてしまう特徴があるため、自分のにおいを自分で確かめるのは難しい、だからこそ注意が必要ですね。
誰にでもあるにおいで、起床直後、空腹時、緊張時は特に強まります。これは唾液の分泌が減少し、細菌が増殖して口臭の原因物質がたくさん作られるためです。
しかし歯磨きでこれらは減少しますし、食事や会話によって唾液量が増えると急激に口臭は弱まります。
ニンニク、ネギ、酒、タバコ等による口臭は一時的なもので時間の経過とともに弱まります。
においの強い食事は胃で消化された後、血液によって体内をめぐり、汗として体臭に、息として口臭になります。においが完全に消えるには16時間かかるといわれているため、大事な人と会う予定がある前日の夕食は要注意です。
鼻やのど、呼吸器系、消化器系の病気や糖尿病などが原因で口臭が起こる場合もありますが、90%以上は口の中の汚れや病気が原因です。
歯周病、むし歯、歯垢、歯石、舌苔、唾液の減少、入れ歯のお手入れ不足などがあげられます。
舌苔は消化器官に異常があるときや体調不良、唾液の分泌が足りない、または過食、加齢などによって現れる細菌の塊です。内臓の異常や歯周病がないのに口臭がある場合は舌苔が原因であることが多いようです。
舌ブラシで、舌をきれいにする習慣、ぜひはじめてください。
舌ブラシは奥から手前にやさしく動かしましょう。
あまり奥に入れすぎないよう、舌を出し、鏡で確認できる部分のみで行うのがよいでしょう。
マッサージ(いずれも5~10回繰り返す)で唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)を刺激し、分泌を高めましょう。
耳たぶのやや前方、上の奥歯あたりのほほに人差し指をあて、指全体でやさしく押します。
あごの内側の柔らかい部分が顎下腺。耳の下からあごの先までやさしく押します。
あごの先のとがった部分の内側、舌のつけ根辺りにあるのが舌下腺。したあごから舌を押し上げるように両手の親指でぐーっと押します。
以下の項目で該当するものがあれば要注意です。
コップや袋に息を吹きかけ、逃げないように閉じ込めます。
一度新鮮な空気を吸い直してからにおいを嗅いでみましょう。
起床時や食事後など条件によってにおいは変化しますので状況を変えて何度か試してみるといいでしょう。